運用型広告の主要アップデートまとめ【2026年9月】Google・LINEヤフー・Meta・ChatGPT広告ほか

この記事でわかること

2026年9月の運用型広告アップデートをまとめました。旧LINE広告の10月26日配信停止、Google Ads APIのアクセス管理のCloudプロジェクト移行、LINEヤフー・Google・Amazon・ChatGPT広告で進んだ「対話で広告を扱う」仕組みなど、期限と運用の入口が同時に動いた1か月です。

生成AIによる要約

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運用型広告の主要プラットフォームで2026年9月に発表されたアップデートをまとめました。全媒体を横断し、影響度と適用時期を早見表で確認できるようにしています。

今月いちばん期限が近いのは、LINEヤフー広告の2件です。旧LINE広告は10月26日に配信と編集が止まります。検索広告(ショッピング)の従来版コンバージョン測定タグも、10月6日で新規作成が終わります。Google広告では、Google Ads APIのアクセス権の管理が、開発者トークンからCloudプロジェクトへ移りました。

媒体をまたぐ動きもありました。管理画面を開かずに、対話やAIエージェント経由で広告を扱う仕組みが各社から出ています。LINEヤフーの公式MCPサーバー、GoogleのAsk Advisor、AmazonのAds Agent、ChatGPT広告のAds Managerプラグインです。

このほか、ThreadsがInstagramなしで出稿できるようになり、Pinterestはビジュアル検索広告を発表しました。ChatGPT広告は表示課金でのコンバージョン最適化を一般提供しています。

※本記事は各プラットフォームの公式発表に基づきますが、すべてのアカウントや地域に同時に反映されるとは限りません。最新の適用状況は各媒体の管理画面や公式ヘルプでご確認ください。

2026年9月のアップデート早見表

媒体別に54件を、影響度と適用時期つきで並べています。本文で扱わない細かい変更もここに載せています。前月までに発表され、9月に提供開始などの動きがあったものは「続報」と付けています。

早見表を表示(全54件)
媒体アップデート影響度適用時期
Google広告Google Ads APIのアクセス権の管理を開発者トークンからCloudプロジェクトへ移行(トークンは将来受け付け終了)高2026年9月9日実施済み(受け付け終了は2027年前半の見込み)
Google広告YouTubeで酒類のパーソナライズド広告を許可(アルコールのポリシー本体も改定)中2026年10月30日〜(本体は9月30日〜)
Google広告AI最大化設定への移行後、インテントマッチは優先度の判定で完全一致扱いにならないとヘルプに明記中提供開始済み(英語版ヘルプ)
Google広告AI Briefのクローズドベータが日本語に対応、検索広告の流れを1画面で追う新レポートを予告中ベータ(レポートは年内に案内)
Google広告「データの充実度」の新指標、Data ManagerのGA4・DV360統合、Meridian GeoXの一般提供中新指標は順次(完了時期は未公表)、GeoXは一般提供
Google広告マルチソースのコンバージョン(ベータ版)中ベータ
Google広告完全一致・フレーズ一致の検索キャンペーンをAIモードでテスト中テスト(日本は未発表)
Google広告自動プロモーション(ランディングページのセール情報からプロモーションアセットを自動作成)中提供開始済み
Google広告Ask Advisor(ベータ版)が設定変更や審査の申し立ても実行可能に中ベータ
Google広告推奨投資戦略に予算の再配分と追加の2つのモード中提供開始済み(英語版ヘルプ)
Google広告類似セグメントが動画ブランドキャンペーンに対応中提供開始済み
Google広告デマンドジェネレーションの9月の更新(1クリックの遷移、YouTube広告のBusiness Agent)中順次(Business Agentは米国のベータ)
Google広告カスタマーマッチでIPアドレスの照合に対応(続報、5月に開発者向けに公開)中2026年10月〜照合率に反映
Google広告Product Value Optimizationのベータ画面を確認中ベータ(日本は未確認)
Google広告Merchant Centerで商品レビューのAPI送信を公式に案内低提供開始済み
Google広告Merchant Centerの商品データに会話型の属性と動画リンク属性低提供開始済み
Google広告CrUXに広告関連の4指標を追加低実験段階
Google広告GA4にダッシュボード、ホスト名フィルタ、アプリのコンバージョン管理低提供開始済み
Google広告DV360で縦型動画の購入と計測を統合(Vertical Video Unification)低提供開始(日本は未確認)
LINEヤフー広告旧LINE広告の配信・作成・編集・再審査を停止高2026年10月26日
LINEヤフー広告検索広告(ショッピング)の従来版コンバージョン測定タグの新規作成を終了高2026年10月6日
LINEヤフー広告公式MCPサーバー「LY Ads MCP Server」を提供開始中2026年9月14日〜
LINEヤフー広告検索広告で検索クエリーマッチングを提供開始(続報)中2026年9月14日〜
LINEヤフー広告検索連動型ショッピング広告に新しい入札戦略、掲載面も3面拡大(続報)中2026年9月16日〜
LINEヤフー広告クイックリンクアセットの自動作成・自動配信(続報)中2026年9月16日〜
LINEヤフー広告Agent iでのショッピング広告の配信を全体へ拡大(続報)中2026年8月31日〜
LINEヤフー広告医療機関の広告掲載基準の変更を適用(続報)中2026年9月7日適用済み
LINEヤフー広告検索連動型ショッピング広告のオークションを最適化中2026年10月13日〜
LINEヤフー広告クーポン適用後の価格をセール価格に入稿可能に低2026年9月30日〜
LINEヤフー広告動的ディスプレイ広告の商品リスト更新履歴を最大30件・100日に統一低2026年9月17日実施済み
LINEヤフー広告ディスプレイ広告(運用型)のコンバージョン設定一覧に「コンバージョン設定状況」低2026年9月3日〜
LINEヤフー広告Creative Labに、広告戦略の提案から画像制作・入稿までを行う「Creative AI Lab」低2026年9月7日〜(Beta)
Meta広告Threads広告がInstagramなしで出稿可能に、Threads専用の権限も追加中2026年9月〜順次
Meta広告Instagramのライブ動画広告を一般提供、Creator Marketing Hubを開始中2026年9月29日〜(Hubは年内に順次、日本は未確認)
Meta広告フォーマット表示オプション(1本の入稿をカルーセルやコレクションへ自動で組み替え)低一部アカウント(ヘルプの公開日は不明)
Meta広告中小企業向けAIエージェント「Muse for Small Business」低海外先行(米国・カナダ)
Meta広告広告の作成画面に「デフォルトを確認」、デフォルトでオンのクリエイティブ機能を一覧で確認・変更中提供開始済み(ヘルプの公開日は不明)
Meta広告コマースマネージャの「商品動画クリエイター」、テンプレートからカタログの商品動画を一括作成低段階的に導入
TikTok広告日本向けにSymphony Creative Studioを紹介、Agentic Commerceは2027年ごろ日本で開始予定中発表済み(Agentic Commerceは2027年ごろ)
Microsoft広告Optimization Experiments(A/Bテスト)を検索・ショッピング・オーディエンス・P-MAXで一般提供中提供開始済み(日本語UIの表記は未確認)
Microsoft広告SOAP APIの廃止を2027年1月31日に延期、新機能は廃止までSOAPとRESTの両方に提供中2027年1月31日廃止
Microsoft広告HubSpotの広告ツールからMicrosoft広告を管理可能に低提供開始(HubSpot側はベータ表記、日本は未確認)
Microsoft広告LinkedInの企業リストの上限を1万件に拡大低提供開始済み(対応市場のみ)
Microsoft広告P-MAXで年齢・性別のターゲティング(8月発表の続報)中2026年9月8日までに一般提供
Pinterest広告ビジュアル検索広告を発表中ベータ(今後数週間で順次)
Pinterest広告Performance+の優先商品、セルフサービスのA/Bテスト、アプリプロモーション中時期未公表(アプリはグローバルのベータ)
Pinterest広告広告マネージャーにキャンペーンの最適化スコア低提供開始済み
Amazon広告管理画面を「Amazon Ads Agent」に統一、Full-Funnel CampaignsとDVA+を発表中海外先行(日本未発表)
ChatGPT広告表示課金のコンバージョン最適化を一般提供、計測期間の選択やShopify・HubSpot連携など中一般提供(ほかの機能は順次、Shopify連携の日本での提供は未確認)
ChatGPT広告Ads Managerプラグインとカスタムオーディエンスの更新中提供開始済み
ChatGPT広告広告から企業のAIエージェントとの会話へ進む「Sponsored Agents」中海外先行(米国のテスト)
ChatGPT広告Amazon DSP経由でChatGPT広告を購入する試験低海外先行(米国のパイロット)
SmartNews広告ラージユニットの表示仕様の更新と入稿要件の簡素化、インパクトスクエアは記事面へ拡大低2026年9月16日〜(記事面は10月上旬)
メルカリAdsJICDAQ認証を取得(ブランドセーフティ、アドフラウド対策の2分野)低2026年9月1日発表

この記事の解説動画(約3分)

今月の共通点|広告を「対話で扱う」仕組みが4社で広がった

会話やAIエージェント経由で広告を扱う仕組みが、同じ月に4社で広がりました。参照だけのものもあれば、設定変更までできるものもあります。

2026年9月に広がった「対話で広告を扱う」仕組みできる範囲は、参照のみから計画・運用まで幅がありますLINEヤフー広告LY Ads MCP Server検索広告・ディスプレイ広告のデータをAIから参照。変更はできない2026年9月14日〜Google広告Ask Advisor(ベータ版)一時停止や予算の変更、不承認広告の申し立てまで会話から実行ベータ(英語版ヘルプに追記)Amazon広告Amazon Ads Agent管理画面そのものを会話型AIつきの統合プラットフォームに置き換え海外先行(日本未発表)ChatGPT広告Ads ManagerプラグインChatGPTの中で広告の作成・更新・分析を自然言語で行う提供開始済み

Amazonは管理画面そのものを置き換える話で、ほかの3つは既存の管理画面に入口が加わる話です。会話経由の変更が変更履歴にどう残るかは、媒体ごとに確かめる必要があります。筆者の見解ですが、使い始める前に、変更履歴を確認する手順と権限の範囲を決めておくほうが安全です。

Google広告

9月のGoogle広告は、APIの管理方法が変わったことと、AI最大化設定の続報が中心でした。YouTubeの酒類広告のように、10月以降に効いてくる告知もあります。

内容適用時期
Google Ads APIのアクセス管理をCloudプロジェクトへ移行2026年9月9日実施済み
YouTubeで酒類のパーソナライズド広告を許可2026年10月30日〜
AI最大化設定の続報(優先度の明記、AI Briefの日本語対応)順次
「データの充実度」の新指標とマルチソースのコンバージョン順次、ベータ
完全一致・フレーズ一致をAIモードでテストテスト

2026年9月9日、Google Ads APIのアクセスレベルの管理単位が、開発者トークンからGoogle Cloudプロジェクトに変わりました。アクセスレベルを確認する場所も変わりました。Google広告の「APIセンター」から、Cloud ConsoleのGoogle Ads API概要ページへ移っています。

既存のコードは当面そのまま動きます。自動移行の対象は、直近90日に承認済みのトークンでAPIを使っていたCloudプロジェクトです。新しいプロジェクトに古いトークンを設定しても、本番のアクセスは得られません。

アクセスレベルの管理単位が変わったこれまで開発者トークントークンごとにアクセスレベルを管理確認先: Google広告の「APIセンター」2026年9月9日からGoogle Cloudプロジェクトプロジェクト単位でアクセスレベルを管理確認先: Cloud ConsoleのAPI概要ページ既存のコードは当面そのまま動作。トークンの送信をやめる修正が推奨将来のメジャーバージョンで受け付け終了(開発者への通知では2027年前半の見込み)

将来のメジャーバージョンでは、開発者トークンを送るリクエストが受け付けられなくなる予定です。Googleから開発者に届いた通知では2027年前半とされていますが、公開FAQには日付がありません。管理や規約に関する連絡も、今後はCloudプロジェクトのオーナーと編集者に届くようになります。

API連携のツールがあるなら、一覧にしておきましょう。項目は、ツール名、認証情報の所属プロジェクト、アクセスレベル、保守の担当者です。10月7日にはGoogle Ads API v22の廃止も控えています。

関連記事: Google Ads API、開発者トークンからCloudプロジェクトへ移行。既存連携で確認したいこと

参考: Developer token(Google Ads API)、Access levels and permissible use(Google Ads API)

YouTubeで酒類のパーソナライズド広告が10月30日から可能に

2026年10月30日から、YouTubeの在庫に限って、酒類のパーソナライズド広告が許可されます。対象は酒類、関連商品、アルコールの代替飲料です。除外国はエジプト・インド・インドネシア・ポーランドの4か国で、日本は入っていません。

2026年10月30日に変わること・変わらないことこれまでYouTubeの酒類広告はパーソナライズなし10月30日からYouTubeに限りパーソナライズを許可前後で変わらないこと飲酒が認められる年齢に満たないユーザーへの配信は不可(日本では20歳)健康に関する情報にひもづくターゲティングは引き続き禁止

年齢の制限は維持され、未成年へのパーソナライズは行われません。日本では20歳が基準になります。アルコールの健康情報を使ったターゲティングも引き続き禁止です。

カスタマーマッチなど、広告主が用意したオーディエンスがどこまで使えるようになるかは、公式に示されていません。現時点で酒類に使えるのは、購買意向やアフィニティなど、Googleが定義したオーディエンスです。10月30日以降、ポリシーセンターで自社アカウントの可否を確かめるのが確実です。

これとは別に、アルコールのポリシー本体も9月30日から改定されました。国別のガイドラインが統一され、配信できる地域が広がります。

関連記事: GoogleがYouTubeで酒類のパーソナライズド広告を許可へ|10月30日から、除外国に日本は入っていない

参考: Update to Google Ads Personalized Advertising Policy (September 2026)(Google 広告ポリシー ヘルプ)、Update to the Alcohol Advertising Policy (August 2026)(Google 広告ポリシー ヘルプ)

AI最大化設定の続報|インテントマッチの優先度と、AI Briefの日本語対応

9月1日に始まったAI最大化設定(AI Max)への自動アップグレードについて、運用に関わる情報が2つ出ました。

1つは、キーワードの優先度の扱いです。英語版ヘルプに追記がありました。AI最大化設定へ移行すると、インテントマッチのキーワードは、優先度の判定で完全一致として扱われません。移行前は、完全一致と同じ優先度で扱われていました。ヘルプの記載から考えると、同じ検索語句を拾える完全一致が別のキャンペーンにあれば、そちらが優先される可能性があります。指名系とそれ以外でキャンペーンを分けている構成が当てはまりそうです。

同じ検索語句でも、移行後は行き先が変わりうる検索語句「ソファ 通販」/同一アカウント内に2つのキャンペーン移行前キャンペーンA(インテントマッチ設定ON)ソファ 通販(インテントマッチ)完全一致扱い → 優先度1キャンペーンB[ソファ 通販](完全一致)優先度1移行後(AI最大化設定)キャンペーンA(AI最大化設定)ソファ 通販(インテントマッチ)特別扱いが外れる → 優先度2キャンペーンB[ソファ 通販](完全一致)優先度1 → 表示同順位 → 広告ランクで判定キャンペーンBの優先が確定影響を受けるのは、キーワードと完全に一致する検索語句のみです予算・入札戦略・ランディングページが異なれば、成果の出方も変わります

もう1つは、AI Briefのクローズドベータが日本語を含む7言語に広がったことです(9月23日)。広げたのは言語だけで、招待制のベータのままです。同じ発表で、検索語句、表示されたアセット、ランディングページを1つのビューで追える新しいレポートが予告されました。詳細と時期は年内に案内されます。

Google広告の「テキストのガイドラインを追加」パネル。見出しの横に「ベータ版」のラベルがあり、最大25件の「語句の除外」欄と、最大40件の「メッセージの制限」欄、下部に「アセットの例を表示」のリンクが並んでいる 画像: AI Briefのクローズドベータが日本語に対応で撮影した管理画面

AI Briefに切り替わると、既存の「テキストのガイドライン」の内容は引き継がれます。上の画面の「語句の除外」と「メッセージの制限」が、その対象です。禁止用語や古い指示が残っていないかを、今のうちに見直しておきましょう。

関連記事: AI最大化設定への移行でキーワードの優先度が変わる|インテントマッチの「完全一致扱い」が外れる、AI Briefのクローズドベータが日本語に対応|検索語句から遷移先までを追える新レポートも予告、AI最大化設定経由のコンバージョンは全体の何割か|キーワードレポートの集計行で出す

参考: About the broad match keywords campaign setting(Google 広告 ヘルプ)、New AI Max features: Build ad campaigns more efficiently(Google Ads & Commerce Blog)

計測の回復を示す「データの充実度」と、マルチソースのコンバージョン

9月10日、Googleがデータ連携と効果測定の更新をまとめて発表しました。中心は、ファーストパーティデータの設定で回復できたコンバージョンを示す新指標です。日本語ヘルプでは「データの充実度」(Data Strength)と表記されています。発表では2026年第3四半期中に順次展開するとされ、完了の時期は示されていません。算出式や対象条件も公表されていません。

Googleの公式ブログには、コンバージョンの概要画面にこの指標が出る例が載っています(英語版の画面)。右上の枠に「直近14日間で5%のコンバージョンを追加で計測」と表示されています。

Google広告のコンバージョンの概要画面。右上のパネルに「5% additional conversions reported within the past 14 days」と表示され、Data Manager、Googleタグゲートウェイ、拡張コンバージョンなどのファーストパーティデータの機能で計測精度が上がると説明されている 画像引用元: Drive profitable growth with new data and measurement tools(Google Ads & Commerce Blog)

あわせて、Data ManagerがGA4とDisplay & Video 360(DV360)に直接統合されました。マーケティングミックスモデルのMeridianには、地域を分けて増分効果を検証するGeoXが加わり、一般提供されています。

Meridian GeoXの説明図。米国の州を対照群と2つのテスト群に塗り分けた地図と、対照群に対するテスト群の増分を示す棒グラフ、増分効果の検証・マーケティングミックスモデル・アトリビューションの3つを組み合わせる図が並んでいる 画像引用元: Drive profitable growth with new data and measurement tools(Google Ads & Commerce Blog)

9月16日には、マルチソースのコンバージョン(ベータ版)のヘルプも公開されました。Googleタグで計測したウェブのコンバージョンに、CRMや受注データベースを追加のソースとしてつなぐ仕組みです。GCLIDなどの識別子か、ハッシュ化したユーザーデータが必要になります。

「計測できた件数」と「広告が生んだ成果」は別物計測できたコンバージョン以前から計測できていた分(タグだけで取れていた件数)設定で回復した分「データの充実度」の新指標が示す部分広告が新たに生んだ成果広告がなければ起きなかった購入計測の回復だけでは分からない地域を分けた実験などで検証(Meridian GeoXなど)

注意したいのは、「計測できた件数の増加」と「広告が新たに生んだ成果」は別物だという点です。計測設定を変えた月は、獲得単価の改善が配信の効率によるものか、計測の回復によるものかを分けて見る必要があります。変更した日と内容を、実績と一緒に記録しておきましょう。

関連記事: Google広告の計測更新、「データの充実度」の新指標で何が分かる?

参考: Drive profitable growth with new data and measurement tools(Google Ads & Commerce Blog)、Google 広告のマルチソースのコンバージョン(ベータ版)(Google 広告 ヘルプ)

完全一致・フレーズ一致の検索キャンペーンが、AIモードでテスト中

完全一致とフレーズ一致を使う従来型の検索キャンペーンで、AIモードにテキスト広告を出すテストが始まりました。9月4日に広告主が見つけ、Google Ads LiaisonのGinny Marvin氏が「最近始めた小規模な実験」と認めています。Googleの公式な告知ではありません。

これまでAIモードへの配信は、P-MAX、AI最大化設定、インテントマッチ(旧: 部分一致)とスマート自動入札の組み合わせが中心でした。テストの対象は、ユーザーの意図が明確で直接的だとGoogleが判断した検索語句に限られます。

AIモードのテキスト広告に出られる条件これまでの整理P-MAX:適格AI Max:適格部分一致×スマート自動入札:適格完全一致・フレーズ一致:対象外線引きの基準広告主が選んだ商品とマッチングの緩さ今回のテストP-MAX:適格AI Max:適格部分一致×スマート自動入札:適格完全一致・フレーズ一致:条件つきで適格線引きの基準Googleがクエリを「明確で直接的」と判断したかHighlighted Answerなどの新フォーマットは引き続きP-MAX・AI Maxのみ

規模、対象地域、レポートでの見え方は公表されていません。日本での提供も発表されていないため、いま設定を変える必要はありません。表示回数、クリック率、検索語句レポートに表示される語句の割合を記録しておけば、変化が出たときに比べられます。

関連記事: Googleが従来型の検索キャンペーンをAIモードでテスト|完全一致・フレーズ一致もAI面へ

参考: Google tests traditional Search campaigns in AI Mode(Search Engine Land)

このほかの変更

LINEヤフー広告

9月のLINEヤフー広告は、10月に期限を迎える告知が2件出ました。あわせて、6〜8月に発表された機能の多くが9月に提供を始めています。

内容適用時期
旧LINE広告の配信・編集を停止2026年10月26日
検索広告(ショッピング)の従来版コンバージョン測定タグの新規作成を終了2026年10月6日
公式MCPサーバー「LY Ads MCP Server」2026年9月14日〜
9月に提供が始まった変更(続報)2026年9月14日〜16日ほか

旧LINE広告が10月26日に配信停止、移行先はLINEヤフー広告のディスプレイ広告

2026年9月25日、旧LINE広告(旧プラットフォーム)の配信終了が発表されました。2026年10月26日に、広告の配信と、キャンペーン・広告グループ・広告の新規作成が止まります。各種設定やメディアの編集、広告アカウントやクリエイティブなどの再審査依頼もできなくなります。

停止後も、一定期間は管理画面を読み取り専用で使えます。ただし、その期間がいつまでかは「後日案内」とされています。移行先は、LINEヤフー広告のディスプレイ広告です。

旧LINE広告の配信停止までの流れ9月25日配信終了を発表10月26日配信・新規作成・編集・再審査が停止10月26日以降管理画面は一定期間読み取り専用時期未定提供終了(後日案内)移行先: LINEヤフー広告のディスプレイ広告10月26日より前に配信を立ち上げ、並行配信の期間を取っておくレポートや請求の履歴は、読み取り専用の期間中に書き出しておく

旧LINE広告に配信中のキャンペーンが残っているなら、10月26日より前にディスプレイ広告側で配信を立ち上げる必要があります。新しいキャンペーンでは配信の最適化が一からになると考えられます。筆者としては、配信を止めずに切り替えるために、並行して配信する期間を取ることをおすすめします。レポートや請求の履歴も、読み取り専用の期間が終わる前に書き出しておきましょう。

参考: 【LINE広告】LINE広告の機能停止および配信終了スケジュールのご案内(LINEヤフー for Business)

検索広告(ショッピング)の従来版タグは10月6日で新規作成終了

検索広告(ショッピング)で、従来版のコンバージョン測定タグの新規作成が、2026年10月6日に終了する予定です。対象は「ウェブ(従来版)」と「電話発信」の2種類です。

既存のタグは、そのまま編集して使い続けられます。10月6日以降に新しくタグを発行するときは、計測タグを使います。従来版タグの計測そのものも、将来終了する予定です。時期は別途案内されます。

8月には、検索広告(ショッピング)が計測タグとコンバージョンAPIに対応しました。新しい商品やサイトでタグを増やす予定があるなら、この機会に計測タグへ寄せておくと、二重の管理を避けられます。

参考: 従来版コンバージョン測定タグの新規作成終了について(LINEヤフー for Business)

公式MCPサーバー「LY Ads MCP Server」が提供開始

2026年9月14日、LINEヤフー広告の公式MCPサーバーが提供を始めました(告知は9月15日)。MCP(Model Context Protocol)は、AIと外部ツールをつなぐ共通の規格です。CodexなどのMCPクライアントから、検索広告とディスプレイ広告のデータを参照できます。参照だけで、広告の追加・変更・停止はできません。

認証には、通常のAPI用とは別に、MCP専用のOAuthクライアントを発行します。レポートは、会話には先頭50行が返り、全件はCSVでローカルに保存されます。保存したファイルは自動で削除されないため、保存先と削除の方法を先に決めておく必要があります。

筆者が試した範囲では、単発の調査やレポート項目の確認に向いていました。定期的な取得や大量の処理は、これまでどおりAPIを直接使うほうが管理しやすいと感じています。

関連記事: LINEヤフー広告の公式MCPサーバーをCodexで試す

参考: 広告運用を支援するAI連携ツール「MCPサーバー」の提供を開始(LINEヤフー広告 API)

9月に提供が始まった変更(続報)

6〜8月に告知され、9月に提供が始まった変更です。設定の初期値が決まっているものもあるため、まとめて確認しておきましょう。

機能9月の動き押さえたい点
検索クエリーマッチング(旧称: AIキーワード拡張)2026年9月14日に提供開始既存キャンペーンは「利用しない」、既存広告グループは「利用する」が初期値
クイックリンクアセットの自動作成9月2日に設定を追加、9月16日に配信開始自動作成分は設定変更と削除のみ可能
検索連動型ショッピング広告の新しい入札戦略2026年9月16日に提供開始「コンバージョン価値の最大化」2種はベータ版
検索連動型ショッピング広告の掲載面拡大8月に告知、2026年9月16日に開始Yahoo!オークション、Agent i(スマートフォン版)、カタログページの3面。指定・除外や面ごとの実績確認はできない
Agent iでのショッピング広告8月31日から配信を全体へ拡大し課金開始(9月1日発表)掲載面拡大の3面のうちの1つ。個別に指定・除外はできない

検索クエリーマッチングは、キャンペーンと広告グループの両方で「利用する」になっていると適用されます。既存の広告グループは初期値が「利用する」なので、キャンペーンを有効にした時点で配下のすべてに広がります。一部の広告グループだけで試すなら、先に対象外の広告グループを「利用しない」にしてから、キャンペーンを有効にしてください。

検索クエリーマッチングが適用される条件キャンペーン: 利用するキャンペーン: 利用しない広告グループ:利用する広告グループ:利用しない適用される(両方が「利用する」)適用されない既存キャンペーンの初期値適用されない適用されない既存の広告グループは初期値が「利用する」キャンペーンを有効にした時点で、配下の広告グループすべてに広がる

ショッピング広告の新しい入札戦略を使うには、コンバージョンごとの価値の設定と「自動入札に使用」の有効化が前提です。掲載面の拡大とあわせて、面ごとの成果を分けられない点は評価の設計で押さえておきたいところです。

掲載面の拡大で加わった面は、次のような見え方です。いずれもLINEヤフーが告知で示した掲載イメージです。

Yahoo!オークションの検索結果に表示された検索連動型ショッピング広告の掲載イメージ。「スポンサー」の見出しの下に、商品画像・商品名・価格・ストア名が4つ横に並んでいる Yahoo!オークションへの掲載イメージ。画像引用元: 検索連動型ショッピング広告の掲載面拡大について(LINEヤフー広告 API)

Yahoo!検索のカタログページの掲載イメージ。商品の価格比較の一覧の上位2枠が赤枠で囲まれ、「スポンサー」の表示つきで検索連動型ショッピング広告が表示されている カタログページへの掲載イメージ。赤枠部分が広告です。画像引用元: 検索連動型ショッピング広告の掲載面拡大について(LINEヤフー広告 API)

Agent iでは、ユーザーがAIに相談した内容に合わせて、関連する商品の広告が表示されます。

LINEヤフーの告知画像。ユーザーが「自宅で続けられるストレッチを始めたいな やり方と必要なもの教えて。」とAgent iに相談し、ヨガマットやフォームローラーなどの商品が示される流れのイメージ 画像引用元: LINEヤフー、『Agent i』において、AIとの対話の文脈に応じた広告配信を拡大(LINEヤフー for Business)

このほか、8月号でお伝えした医療機関の広告掲載基準の変更は、9月7日に適用されました。

関連記事: 検索クエリーマッチングが9月14日提供予定。設定と集計の注意点、AIとの相談が、新しい広告在庫になる|Agent i・ChatGPT広告・GoogleのAI検索で変わる接点

参考: 検索クエリーマッチングの提供開始について(LINEヤフー広告 API)、検索連動型ショッピング広告の新しい入札戦略について(LINEヤフー広告 API)、検索連動型ショッピング広告の掲載面拡大について(LINEヤフー広告 API)

このほかの変更

  • Creative AI Lab(Beta): Creative Labに、9月7日から加わった機能です。ブランドの情報をもとに、AIが広告戦略とクリエイティブ案を提案します。画像は言葉で指示して直せて、配信先に合わせたサイズにも変換できます。完成した画像は、LINEヤフー広告・LINE公式アカウント・LINE広告の管理画面へ送れます。広告審査の通過や成果は保証されず、配信前の確認は利用者が行う前提です。参考: 広告戦略から制作・入稿まで、Creative AI Labひとつで完結!(LINEヤフー Creative Inspiration)

Meta広告

9月のMeta広告は、ThreadsをInstagramから切り離す変更と、クリエイター施策の整理が中心でした。

内容適用時期
Threads広告がInstagramなしで出稿可能に2026年9月〜順次
Threads専用の権限2026年9月〜順次
Instagramのライブ動画広告の一般提供2026年9月29日〜
Creator Marketing Hub2026年内に順次

Threads広告がInstagramなしで出稿可能に、権限もThreads単独で付与できる

Threads広告の掲載に、ThreadsとInstagramのユーザーネームの一致が要らなくなりました。Metaのビジネスヘルプセンターによると、2026年9月からの変更です。Instagramを運用していないビジネスでも、Threadsのプロフィールから直接出稿できます。

Metaビジネスヘルプセンターの告知枠。2026年9月より、Threads広告の掲載にThreadsとInstagramプロフィールのユーザーネームの一致は必要なくなり、変更は段階的に導入されていると書かれている 画像引用元: ビジネスポートフォリオにThreadsプロフィールを追加または削除する(Meta ビジネスヘルプセンター)

段階的な導入のため、まだ使えないアカウントもあります。前提は2つです。ビジネスポートフォリオへのフルアクセスと、同じポートフォリオ内のInstagramプロフェッショナルプロフィールかFacebookページです。既存の広告は、ユーザーネームを変えてもそのまま配信が続きます。

あわせて、ビジネスポートフォリオでThreadsのプロフィールに専用の権限を付けられるようになりました。これまではInstagramの権限に連動していました。Threadsだけを別の担当者や代理店に任せる運用がしやすくなります。

関連記事: Threads広告がInstagramなしで出稿可能へ|ユーザーネーム一致の要件を2026年9月から撤廃

参考: ビジネスポートフォリオにThreadsプロフィールを追加または削除する(Meta ビジネスヘルプセンター)、Meta Adds Threads-Specific Permissions for Businesses(Social Media Today)

Instagramのライブ動画広告が一般提供、クリエイター施策はCreator Marketing Hubへ

9月15日、Metaはクリエイターとの協業をまとめた「Creator Marketing Hub」を発表しました。Creator MarketplaceとPartnership Ads Hubを統合したもので、2026年内に世界で順次機能を増やしていきます。

同じ発表で、Instagramのライブ動画広告も予告され、9月29日から一般提供されています。Facebookにあった機能をInstagramへ広げたもので、クリエイターのライブ配信をパートナーシップ広告として出せます。

日本での提供状況と日本語の表記は、現時点で公式に確認できていません。クリエイター起用の多いアカウントでは、広告マネージャーに項目が出ているかを確認してください。

参考: Meta streamlines creator-brand tie-ups with new marketing hub(Marketing Dive)

このほかの変更

  • フォーマット表示オプション: 入稿した1本の画像や動画を、配信システムがカルーセルやコレクションに自動で組み替える機能です。ヘルプの公開日は分かりませんが、9月時点で解説ページを確認しました。既定で有効になっている場合があるため、ブランドの見え方を厳密に管理する案件では入稿のたびに確認してください。関連記事: Meta広告の「フォーマット表示オプション」とは|入稿した1本がカルーセルやコレクションにも自動で組み替わる
  • Muse for Small Business: 広告の成果を分析し、翌週のキャンペーン案を作る中小企業向けのAIエージェントです。9月29日に米国とカナダで提供を始めました。日本は対象外です。参考: Muse for Small Business(Meta Newsroom)
  • デフォルトを確認: 広告の作成画面で、「詳細プレビュー」の横から開けます。デフォルトでオンになっているクリエイティブ機能が、カテゴリ別に一覧で表示されます。カテゴリには、Advantage+ クリエイティブエンハンスや翻訳、フォーマット表示オプション、パーソナライズされたリンク先などがあります。「編集」から該当する設定へ移り、オフにできます。手動で選んだ機能は、この一覧に表示されません。ヘルプの公開日は分かりませんが、すべての広告主が使えると案内されています。参考: Meta広告マネージャのデフォルトでオンになるクリエイティブ機能を確認する(Metaビジネスヘルプセンター)
  • 商品動画クリエイター: コマースマネージャで、テンプレートからカタログの商品動画をまとめて作る機能です。9:16と4:5の2つの比率で作り、カタログに取り込みます。作られるのはカタログの最大25%(最大1万商品)までで、まだ動画がなく、広告のインプレッションが多い商品が優先されます。広告で使うには、広告レベルで「商品動画を許可する」をオンにします。配信中にテンプレートを編集すると動画が作り直されるため、ヘルプでは推奨されていません。段階的に導入されている機能です。参考: コマースマネージャで動画テンプレートを使用して商品動画を作成する(Metaビジネスヘルプセンター)

フォーマット表示オプションでは、手動でアップロードしたカルーセルが、次のようなレイアウトにも組み替えられて配信されます。

Metaビジネスヘルプセンターの図。左側に3枚のカードで構成されたカルーセル広告、右側に矢印でつながれた3つのバリエーションが並ぶ。1はシングルメディア、2と3はメイン画像の下に小さな商品画像が並ぶコレクション表示になっている 画像引用元: フォーマット表示オプションについて(Meta ビジネスヘルプセンター)

TikTok広告

TikTok Marketing Summit 2026で、日本向けにSymphony Creative StudioとAgentic Commerceを紹介

9月29日のTikTok Marketing Summit 2026(東京)で、日本向けのAIソリューションと今後の予定が紹介されました。

機能発表の内容
Symphony Creative Studio生成AIモデル「Dreamina Seedance 2.5」を基盤に、動画の企画から生成・編集までを支援(時期の注記なし)
Agentic Commerce(Shopping Assistant、Buy Direct from Brand)2027年ごろに日本で開始予定

Seedance 2.5の組み込み自体は8月にグローバルで発表済みで、8月号でもお伝えしました。9月の新しい点は、日本向けのイベントで紹介されたことです。Agentic Commerceには「日本でのローンチは2027年頃を予定」と注記がある一方、Symphony Creative Studioには時期の注記がありません。縦型動画の本数が足りずに配信が伸びないアカウントでは、筆者としては、管理画面で使えるかを確認したうえで制作の手段の1つとして試すことをおすすめします。生成した動画は、テロップの表記や商品の見え方を人の目で確認してから入稿してください。

参考: 「TikTok Ad Awards 2026 Japan」グランプリおよび全5部門の受賞作品を発表(TikTok For Business ブログ)

Microsoft広告

9月30日の月次ブログで、Microsoft広告は3つの更新を発表しました。A/Bテストの一般提供、HubSpotとの連携、SOAP APIの廃止時期の延期です。

内容提供状況
Optimization Experiments(A/Bテスト)一般提供(検索、ショッピング、オーディエンス、P-MAX)
HubSpot連携提供開始(HubSpot側のヘルプはベータ表記)
SOAP APIの廃止2027年1月31日に延期
LinkedInの企業リスト1リストあたり最大1,000件から1万件へ
P-MAXの年齢・性別ターゲティング(8月発表の続報)9月8日までに一般提供

Optimization Experimentsが一般提供、4つのキャンペーンタイプでA/Bテストが可能に

入札、ターゲティング、クリエイティブなどの変更を、対照群と比べて検証できるA/Bテストの機能が一般提供になりました。対象は検索、ショッピング、オーディエンス、P-MAXの4つのキャンペーンタイプです。日本語の管理画面での表記は、まだ確認できていません。

配信を止めたまま試す機能ではありません。元のキャンペーンを複製した実験用のキャンペーンが、元の予算とトラフィックを分け合って、同時に実際に配信されます。分ける比率は作成時に決め、実験の実行中は変えられません。実験の期間中は、元のキャンペーンに回る予算もその分だけ減る点に注意してください。

10月1日には、3つの自動入札で新規キャンペーンの上限CPCが廃止されます。上限を外したあとの入札の変化を確かめる手段として、この実験機能を組み合わせる使い方が考えられます。

HubSpot連携の提供開始と、SOAP APIの廃止延期

HubSpotの広告ツールから、Microsoft広告のアカウントを接続して管理できるようになりました。Microsoftのブログは「HubSpotで提供開始」としていますが、HubSpot側のヘルプではベータの表記が残っています。

項目内容
できることHubSpot上でのMicrosoft広告の管理、キャンペーンの表示とレポート、コンタクトへの配信とリード対応の自動化
接続できる単位個別の広告アカウントのみ(カスタマーアカウント単位は不可)
必要な権限HubSpotの広告公開権限と、Microsoft広告のスーパー管理者権限

API連携を持つ組織にとっては、SOAP APIの延期も大事な変更です。これまで10月1日から新機能はREST APIだけに提供するとされていましたが、SOAPが廃止される2027年1月31日までは両方に提供されます。移行の期限に余裕はできましたが、廃止日そのものは決まっているため、移行の計画は進めておきましょう。

参考: Less busywork, more growth: What’s new in Microsoft Advertising this September(Microsoft Advertising Blog)、Connect your Microsoft Ads account to HubSpot(HubSpot ナレッジベース)、About experiments(Microsoft Advertising ヘルプ)

このほかの変更

  • P-MAXの年齢・性別ターゲティング: 8月の月次ブログで発表され、9月8日までに一般提供される予定とされていた機能です。ほかのキャンペーンタイプと同じく、年齢層と性別(男性・女性・不明)を、配信対象に含めるか除外するかを指定できます。日本のアカウントでの表示は確認できていません。参考: AI Max for Search and other product news for August 2026(Microsoft Advertising Blog)

Pinterest広告

ビジュアル検索広告と、Performance+の優先商品・A/Bテスト

9月17日、Pinterestがビジュアル検索広告(Visual Search Ads)を発表しました。検索結果とピンの拡大表示の目立つ位置に出る広告で、キーワードとの関連性を使って広告主のサイトへ直接誘導します。今後数週間で、広告を展開する全市場の対象広告主にベータで提供される予定です。

個性派ハンドバッグの検索結果上部に表示されたビジュアル検索広告
検索結果の上部に表示されるビジュアル検索広告の公式イメージ(出典: Pinterestニュースルーム)
バッグのピンを拡大した画面の上部に表示されたビジュアル検索広告
ピンの拡大表示の上部に表示されるビジュアル検索広告の公式イメージ(出典: Pinterestニュースルーム)

同じ日に、運用の機能もいくつか追加されました。

機能内容提供状況
ビジュアル検索広告検索結果とピン拡大表示の上位に掲載ベータ(今後数週間で順次)
優先商品Performance+で優先して配信したい商品を指定提供条件・時期は未記載
セルフサービスのA/Bテストクリエイティブやターゲティングを自分で比較提供範囲は未記載
アプリプロモーションアプリインストール向けの目的一部広告主向けのグローバルベータ
キャンペーンの最適化スコア設定・クリエイティブ・シグナルの3軸で採点(9月21日報道)提供中

ECで使う場合、広告の画像で伝えた特徴が、遷移先の商品詳細ページで確かめられるかが効いてきます。優先商品を使うときは、優先する理由と終了の条件(期間、在庫、利益)を先に決めておきましょう。配信を増やした結果を評価しやすくなります。

関連記事: Pinterestがビジュアル検索広告を発表|表示例と新機能の違いを解説

参考: Pinterest がビジュアル検索アドおよび新たなパフォーマンスツールを発表(Pinterestニュースルーム)、Pinterest Brings Scoring To Ads Manager(MediaPost)

Amazon広告

管理画面を「Amazon Ads Agent」に統一、キャンペーンタイプは3つに

9月29日のunBoxed 2026で、Amazon広告は管理画面の体系を組み直しました。これまでのAds ConsoleとAmazon DSPの体験を、会話型AIを備えた「Amazon Ads Agent」に置き換えます。キャンペーンタイプは次の3つにまとまります。

キャンペーンタイプ中身提供状況
Sponsored Adsスポンサー広告既存
DVA+Sponsored Display、Sponsored TV、ディスプレイ・動画・音声のプログラマティック購入を統合今後数か月で順次
Full-Funnel Campaignsスポンサー広告・ディスプレイ・動画・ストリーミングTVを1キャンペーンで運用米国の全広告主に提供中
Amazon広告の再編(2026年9月29日発表、日本は未発表)これまでAds Console(スポンサー広告など)Amazon DSP(プログラマティック購入)Amazon Ads Agent(会話型AIつき)Sponsored Adsスポンサー広告DVA+Sponsored Display・Sponsored TV・DSPを統合Full-Funnel Campaigns複数面を1キャンペーンで運用(米国で提供中)

日本での提供時期は発表されていません。Sponsored Displayを使う日本の広告主にとっては、将来の組み替えの可能性を知っておく段階の情報です。Full-Funnel Campaignsの最低予算は1日100ドルと報じられていますが、Amazonの公式発表では確認できていません。

参考: Amazon Ads presenta Amazon Ads Agent(Amazon プレスセンター、スペイン語)、At its flagship unBoxed conference, Amazon Ads collapses buying silos as AI takes a bigger role in media decisions(Digiday)

ChatGPT広告

ChatGPT広告は9月16日に、更新をまとめて発表しました。日本では2026年6月から提供されていますが、各機能が日本のアカウントで使えるかは個別に明記されていません。Amazon経由で買う試験も始まっています。

内容提供状況
表示課金のコンバージョン最適化(oCPM)一般提供
計測期間の選択(クリック7・14・30日、ビュー0・1日)提供開始
プラットフォーム指定の細分化(アプリとウェブを分けて5区分)提供開始
Shopify連携・HubSpot連携Shopifyは米国で提供中(米国外は下記)、HubSpotは提供開始
Event Quality Score(計測データの品質を1〜10で評価)提供開始
AIによる広告制作支援テスト中
Sponsored Agents米国の一部広告主でテスト
Ads Managerプラグイン提供開始(8月末の週次アップデートで案内)

Shopify連携は、公式の情報同士で米国外の時期が食い違っています。9月16日の発表では、9月23日から米国外の提供市場でも使えるとしていました。一方、10月8日時点の公式ヘルプは「米国のすべてのShopifyユーザーに提供」「近日中にすべての提供地域で利用可能になる予定」のままです。日本のストアで使えるかは、Shopify App Storeのアプリで直接確かめてください。参考: Shopify 向け ChatGPT 広告の設定(OpenAI Help Center)

ChatGPTやCodexの中から広告を運用できるAds Managerプラグイン

8月末から9月初めの週次アップデートで、Ads Managerプラグインが案内されました。ChatGPTやCodexの中から、キャンペーン・広告グループ・広告を自然言語で操作できます。9月16日の公式発表でも、あわせて紹介されています。

できることは、URLや簡単なブリーフからの広告の作成、設定の更新、配信トラブルの切り分け、成果の確認と改善提案です。同じ週次アップデートでは、カスタムオーディエンスのメンバーを作り直さずに追加・削除・置換できるようになりました。人数の下限と上限も緩和されています。

プラグインは「提案 → 確認 → 適用」の順で動く自然言語で指示URL・ブリーフ・「配信が止まった理由は?」プラグインが起案広告作成・バリエーション設定変更・改善提案変更内容をプレビュー広告主が可否を確認承認するまで反映されないAds Managerに反映確認のステップが挟まるため、レビューの責任は運用者側に残るプレビューを流し読みして承認すれば、その時点で人のチェックは消える

会話から設定まで変えられるため、冒頭で触れたとおり、誰がどの変更を指示したかを残す運用を先に決めておきましょう。

関連記事: ChatGPT広告にAds Managerプラグインが登場|カスタムオーディエンスの下限・上限が緩和、欧州・インド・中東北アフリカでも配信開始

表示課金でもコンバージョンを目標に最適化、計測期間も選べるように

表示課金のキャンペーンで、コンバージョンを目標に配信を最適化できるようになりました。課金は表示に対して発生し、成果報酬型ではありません。標準のコンバージョンイベントと、PixelまたはConversions APIが必要です。目的、課金方式、最適化イベントは作成後に変更できません。

計測期間は、クリック後が7・14・30日、表示後が0・1日から選べます。変わるのはレポートの集計だけで、配信の最適化や課金には影響しません。期間を変えたら、前後の比較は同じ条件にそろえてから行ってください。

Sponsored Agentsは、広告のボタンを押すと、ChatGPTの中で企業のAIエージェントと会話できる形式です。米国の一部広告主でのテストで、日本は対象外です。

Sponsored Agentsの紹介画面。左はChatGPT回答下の広告、中央はブランドとの会話の開始、右は食事の希望に応じた商品提案 画像: ChatGPT広告、表示課金のCV最適化を一般提供。計測・AI制作・外部連携など9つの更新で紹介したSponsored Agentsの紹介画像。広告の「Chat with us」から企業との会話へ進む流れ

関連記事: ChatGPT広告、表示課金のCV最適化を一般提供。計測・AI制作・外部連携など9つの更新

参考: Reimagining advertising with AI(OpenAI)、Conversion-optimized Campaigns(OpenAI ヘルプ)

Amazon DSP経由でChatGPT広告を買う試験が米国で開始

9月10日、Amazon広告が、Amazon DSP経由でChatGPT広告を購入できる試験を発表しました。米国の一部広告主によるパイロットです。課金はCPCとCPMに対応し、掲載先の会話はOpenAIが決めます。

参加条件、最低出稿額、日本での開始時期は公表されていません。日本の運用者がいま設定を変える段階ではありません。Amazon DSPを使っているなら、担当者に日本での予定を確認しておきましょう。

関連記事: Amazon DSP経由でChatGPT広告を試験、仕組みと未公表事項

参考: Amazon Ads、ChatGPTでの広告展開を支援するため、新たな統合を発表(Amazon Ads)

今後のスケジュール

9月末以降に予定されている変更です。前月までに発表されたものも含みます。

時期媒体予定
2026年9月30日(実施済み)Google広告アルコールのポリシー本体の改定を適用
2026年9月30日(実施済み)LINEヤフー広告クーポン適用後の価格をセール価格に入稿可能に
2026年10月1日Microsoft広告新規キャンペーンの上限CPCを廃止
2026年10月1日SmartNews広告新しい利用規約への同意期限
2026年10月上旬SmartNews広告インパクトスクエアを記事面へ拡大
2026年10月6日LINEヤフー広告検索広告(ショッピング)の従来版コンバージョン測定タグの新規作成を終了
2026年10月6日Meta広告Marketing API v24.0の提供終了
2026年10月7日Google広告Google Ads API v22の廃止
2026年10月Google広告カスタマーマッチのIP照合が照合率に反映開始
2026年10月13日LINEヤフー広告未統合のビジネスIDをシステムが自動統合、検索連動型ショッピング広告のオークション最適化
2026年10月26日LINEヤフー広告旧LINE広告の配信・作成・編集・再審査を停止
2026年10月27日LINEヤフー広告ビジネスIDの統合解除機能を提供終了
2026年10月28日LINEヤフー広告レスポンシブ検索広告の審査状況・配信状況の表示を改善
2026年10月30日Google広告YouTubeで酒類のパーソナライズド広告を許可
2027年前半(予定)Google広告次期APIバージョンで開発者トークンの受け付けを終了
2027年1月31日Microsoft広告SOAP APIの提供終了(延期後の日付)
2027年2月Google広告動的検索広告(DSA)からAI最大化設定への自動移行を開始

まとめ

今月いちばん急ぐのは、旧LINE広告の10月26日の配信停止です。旧プラットフォームに配信が残っているなら、ディスプレイ広告側での立ち上げを急ぎましょう。並行配信の期間も、いまから逆算しておく必要があります。検索広告(ショッピング)の従来版タグも、10月6日で新規作成が終わります。

Google広告では、APIの管理がCloudプロジェクトの単位に変わりました。API連携のツールを持つ組織は、認証情報の所属と連絡先の確認から始めると、2027年前半の受け付け終了にも慌てずに済みます。

冒頭で触れた「対話で広告を扱う」入口は、どれも使い始めの段階です。筆者の見解ですが、便利さより先に、変更の履歴と権限の範囲をどう管理するかを決めておくことが、あとで効いてきます。10月は、6日・7日・13日・26日と期限が続きます。スケジュールの表を手元のタスクに落とし込み、日付の早いものから順に対応を進めておきましょう。

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ryottaman

ryottaman

広告代理店で17年、現在は事業会社でインハウスマーケティングを担当しています。

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