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この記事でわかること
サイト訪問前の人に広告表示や動画視聴の履歴を使って再配信する方法を解説。Microsoft、TikTok、Yahoo!広告、YouTube、LinkedInの条件を図解で比較し、Cookie利用との違いを整理します。
生成AIによる要約
広告接触履歴を使うターゲティングなら、サイト訪問前の人にも再び広告を届けられます。広告が表示された人や、動画を一定時間見た人を対象にできる媒体があるためです。
ただし、「広告を見た人」の条件は媒体によって違います。表示だけでリストに入る場合もあれば、動画視聴やクリックが必要な場合もあります。この違いを押さえておくと、認知施策の次に届ける広告を設計しやすくなります。
サイト訪問者向け配信と広告接触者向け配信
サイト訪問者向けのリマーケティングでは、自社サイトを訪れたことがリスト化の条件です。広告接触者向けの配信では、媒体上の広告表示や動画視聴などを条件にします。自社サイトへの訪問を待たずに、接点を持った人へ再度アプローチできます。

たとえば、商品の紹介動画を見た人に、使い方や導入事例を伝える広告を届ける設計が考えられます。最初の動画からサイトへ移動しなかった人にも、説明を続けられるのが利点です。
「広告を見た」の条件は媒体によって異なる
インプレッションは広告が表示されたことを指します。動画視聴は、一定の秒数や割合まで再生されたことを条件にする場合があります。クリックなどの操作も、広告への反応としてリスト化に使われます。

この3つは、全員が順番に通る段階を示したものではありません。短い視聴でもクリックする人はいますし、最後まで見ても関心を持ったとは限りません。記録された接触と、商品への関心の強さは分けて判断します。
媒体別に利用できる接触条件
次の図は、今回取り上げる機能の代表例です。各媒体の全機能を網羅した比較ではありません。YouTubeの動画シーケンスは、リストを使った再配信と仕組みが異なるため、図の下段に分けています。

Microsoft Advertising:広告表示をもとにリスト化
Microsoft Advertisingには、インプレッションベースのリマーケティング(Impression-based remarketing)があります。広告をクリックしていなくても、広告が表示された人をリスト化できます。リスト作成にUETタグを必要としません。
公式ヘルプでは、有効期間の初期値は7日、最長30日です。配信には1,000人以上が必要です。リストの作成元にオーディエンスキャンペーンを含むかどうかで、関連付けられるキャンペーンの種類も変わります。
参考:Microsoft Advertisingの公式ヘルプ
TikTok広告:表示と動画視聴を分けて指定
TikTok広告のエンゲージメントオーディエンスでは、動画広告への接触条件を選べます。インプレッションに加え、2秒視聴、6秒視聴、視聴率25%から100%、クリックなどが対象です。
動画広告の対象期間には7日から180日までの選択肢があります。カスタムオーディエンスを配信に使うには、1,000人以上が必要です。Pangleのオーディエンス作成で対応するのはクリックとインプレッションで、動画視聴には対応しません。
Yahoo!広告:広告アクションユーザーを利用
LINEヤフー広告 ディスプレイ広告(旧Yahoo!広告)には、広告アクションユーザーというリストがあります。指定した広告に対するクリック、コンバージョン、動画視聴を条件にします。有効期間は1日から90日で、初期値は90日です。配信には1,000人以上が必要です。
単純な広告表示だけの条件は、公式に案内された選択肢にはありません。サイト訪問前の接点として使うなら、動画視聴が分かりやすい例です。コンバージョン条件も選べますが、これはサイトでの成果などを含む別の条件です。
参考:広告アクションユーザーの提供告知、オーディエンスリストの作成
YouTube:視聴者リストと動画シーケンス
YouTubeには、動画視聴やチャンネルへの反応をもとにしたデータセグメントがあります。利用にはチャンネルなどとGoogle広告のリンク設定が必要です。自然視聴なども含み得るため、対象にする動画やアクションを確認します。
別の方法として、動画広告を順番に届ける動画広告シーケンスがあります。表示、視聴、スキップなどを、次の広告へ進む条件として使います。広告表示者のリストを他の配信で使い回す機能とは、用途が異なります。
参考:YouTubeユーザーのデータセグメント、動画広告シーケンス
LinkedIn広告:動画視聴や広告への反応を利用
LinkedIn広告では、動画広告の視聴や、シングル画像広告などへの反応を使ってオーディエンスを作成できます。動画では25%、50%、75%、97%の視聴を条件にできます。広告上のリード獲得フォームを開いた人や送信した人も対象にできます。
今回確認した公式ヘルプでは、単純な広告表示だけを条件にする選択肢は示されていません。視聴や反応の条件に合わせて利用する機能として整理できます。
Yahoo!広告でLINE上の接触履歴を使う方法
広告内で蓄積したアクションのほかに、LINEのオーディエンスを連携する方法もあります。同じビジネスマネージャーに接続したアカウント間で、LINE広告の動画視聴や画像クリックなどのデータを利用できます。

LINE公式アカウントからは、メッセージインプレッションなども連携できます。これはメッセージへの接触であり、広告表示の履歴とは異なります。一部の掲載面では利用に制限があります。
参考:LINE公式アカウントとLINE広告のデータを広告配信に利用する
旧LINE広告からの移行について
旧LINE広告は、2026年10月26日に広告の新規作成、編集、配信などを停止する予定です。新規運用ではLINEヤフー広告への移行を前提に、連携できるデータを確認してください。この停止予定だけで、既存オーディエンスの連携も同日に終了すると判断することはできません。
サイト訪問履歴とCookie利用は別の確認項目
広告接触履歴を使えば、自社サイトへの訪問を条件にせずリストを作れる場合があります。ただし、そこから「Cookieを一切使わない」とは判断できません。履歴の出どころと、ユーザーを識別する仕組みは別の確認項目です。

Cookieはブラウザーに保存される情報で、識別などにも使われます。ログイン情報や広告識別子をどう利用するかも、媒体や配信環境によって異なります。仕組みを確認できていない場合は、「自社サイトへの訪問を条件としない配信」と表現するのが正確です。
接触条件に合わせて次の広告を設計する
次に届ける内容まで決めると、接触履歴を配信に使う目的が明確になります。以下は配信設計の例です。効果を保証する組み合わせではありません。
| 対象者の条件 | 次に届ける内容の例 | 確認すること |
|---|---|---|
| 広告が表示された | 商品の特徴や利用場面 | 接触回数が多すぎないか |
| 動画を一定時間視聴した | 使い方、導入事例、比較材料 | 対象人数と視聴条件が適切か |
| 広告をクリックした | 料金、選び方、問い合わせ方法 | 前の広告と内容がつながっているか |
同じ動画で対象期間をそろえれば、視聴割合を厳しくするほど対象者は絞られます。ただし、クリックした人と長く視聴した人は、必ずしも包含関係にはありません。関心の強さを決めつけず、配信結果で確かめます。
導入時は、リストに入る条件、有効期間、必要人数、配信先への適用条件を確認します。接触者だけに配信したい場合は、対象の自動拡張が働く設定にも注意します。サイト訪問者向け配信に加え、訪問前の接点から説明を続ける方法として検討できます。
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参照元
- Microsoft Advertising - Impression-based remarketing
- TikTok - How to create engagement audiences
- LINEヤフー - 広告アクションユーザー提供開始
- LINEヤフー - オーディエンスリストの作成
- LINEヤフー - LINE公式アカウント・LINE広告のオーディエンスデータを広告配信に利用する
- LINEヤフー - LINE広告の停止スケジュール
- Google広告 - データセグメントを使用してYouTubeで広告を掲載する
- Google広告 - 動画広告シーケンスについて
- LinkedIn - Retargeting with Matched Audiences
ryottaman
広告代理店で17年、現在は事業会社でインハウスマーケティングを担当しています。
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