この記事でわかること
Pinterestのビジュアル検索広告を公式の掲載イメージ付きで解説。優先商品、ABテスト、アプリプロモーションの違いと、日本での提供状況、運用時の確認点を整理します。
生成AIによる要約
「こういう雰囲気のバッグが欲しい」。商品名が決まる前でも、画像なら欲しいものに近づけることがあります。Pinterestは、その探索から比較へ進む場面に広告を届ける「ビジュアル検索広告」を発表しました。
2026年9月17日の公式発表では、検索結果やピンの拡大表示で目立つ掲載位置を使うと説明しています。同時に、優先商品、セルフサービスのA/Bテスト、アプリプロモーションなども紹介しました。いずれも広告運用に関わりますが、果たす役割と提供状況は異なります。
ビジュアル検索広告はどこに表示されるのか
ビジュアル検索広告(Visual Search Ads)は、Pinterestの検索結果とピンの拡大表示に掲載する広告です。キーワードの関連性を使い、ユーザーが商品を探したり比較したりする場面から、広告主のサイトへ直接誘導します。


公式の掲載イメージは、バッグを検索してピンを開く流れを示しています。広告が、探している商品のイメージと接する位置に表示される点に注目すると分かりやすいでしょう。画像はユーザー側の表示例で、広告管理画面の設定手順ではありません。
Pinterestは、購入などに近いローワーファネルの目的を支援する広告と位置付けています。AIを活用した広告運用機能「Pinterest Performance+」にも対応します。
提供は、発表から今後数週間以内に、広告を展開する全市場の対象広告主へベータ版を予定しています。公式ヘルプの広告提供地域には日本も含まれます。ただし、日本の全アカウントで利用できるという発表ではありません。
同時発表の機能は役割が異なる
検索画面に広告を出す仕組みと、広告運用を調整する機能を分けると、今回の発表を捉えやすくなります。
| 機能 | 何を変えるか | 発表時点の提供状況 |
|---|---|---|
| ビジュアル検索広告 | 検索結果やピン拡大表示での広告掲載 | 今後数週間以内に全広告市場の対象広告主へベータ提供予定 |
| 優先商品 | Performance+で優先したい商品の設定 | 追加を発表。国別の提供日や対象条件は記載なし |
| セルフサービスのA/Bテスト | 広告戦略の比較と効果検証 | 導入を発表。全アカウントでの利用可否は記載なし |
| アプリプロモーション | アプリインストール向けのキャンペーン目的 | 一部広告主へグローバルベータを提供中 |
「優先商品」は、季節商品の発売、販促、特定カテゴリの強化などに合わせて使う機能です。自動化された配信の中で、どの商品を重視したいかを指定する役割があります。今回の発表だけでは、具体的な設定画面や優先度の指定方法までは分かりません。
A/Bテストは、クリエイティブやターゲティング、Performance+の戦略を検証するものです。公式ヘルプでは、主要な戦略を1つに絞り、その他の条件を揃える考え方を説明しています。
アプリプロモーションの対象は、アプリのインストールです。公式発表には、ある広告主で従来の代替的な方法と比較し、インストール単価が最大85%改善した事例もあります。これはビジュアル検索広告の成果でも、すべての広告主が得られる改善率でもありません。
EC運用では画像と遷移先のつながりを確認する
ここからは、公式発表を踏まえた運用上の考察です。
画像で商品を探す場面では、商品名だけでなく、形や色、質感、使う場面も選択の手がかりになります。広告を見たときの期待が、遷移先で続くかを確認したいところです。
たとえば、バッグの素材感に関心を持ってクリックしたのに、遷移先が幅広い商品の一覧だけだと、探し直しが必要になります。広告の商品を見つけやすくすることや、画像で伝えた特徴を商品詳細でも確認できることが、検討の継続を助けると考えられます。
優先商品を使う場合には、優先する理由と終了条件も整理します。季節商品なら販売したい期間を、販促なら対象在庫や利益を確認します。配信を増やす判断と、その商品を販売することで利益を残せるかという判断は、両方必要です。
複数の変更を一度に試さない
新しい掲載面と優先商品、クリエイティブを同時に変えると、成果が変わった理由を切り分けにくくなります。A/Bテストを行うなら、「何を比較したいのか」を1つに絞る設計が役立ちます。
たとえば、同じ商品で画像表現を比較したい場合は、遷移先や評価指標を揃えます。クリック率だけで評価せず、購入数や獲得単価など、目的に合う指標も事前に決めておきます。必要な期間は、購入までの時間や得られるデータ量に合わせて判断します。
なお、同時発表の「リスタイル」は、写真を使って自宅空間の変更を試すユーザー向け機能です。米国とカナダでのベータ開始が案内されており、日本向けの新しい広告設定として扱うものではありません。
今回の発表を受けて最初に確認したいのは、自社アカウントで使える機能と、試す目的です。ビジュアル検索広告なら画像から遷移先までのつながりを、優先商品なら販売上の優先順位を整理する。それぞれの役割に合わせて準備すると、利用可能になった際に判断しやすくなります。
公式情報の確認日:2026年9月18日。
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参照元
ryottaman
広告代理店で17年、現在は事業会社でインハウスマーケティングを担当しています。
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