この記事でわかること
Google広告のカスタマーマッチにIPアドレスと観測日時を使う照合が追加されました。日本は対象地域に含まれ、照合率への反映は2026年10月開始予定です。
生成AIによる要約
Google広告のカスタマーマッチに、IPアドレスと観測日時を使う照合方法が加わりました。日本は対象外地域に含まれていないため、国内ユーザーのIPアドレスも対象です。ただし、従来の顧客リストCSVと同じ方法では送れません。
IPアドレスと観測日時が照合に加わる
Data Manager APIでは、IPアドレスを顧客データと組み合わせて送信できます。メールアドレスなどの識別情報と併用でき、IPアドレスだけで送ることも可能です。
IPアドレスには、最初に観測した日時と最後に観測した日時を付けられます。日時情報は単独では送れず、IPアドレスと合わせて指定します。Googleは両方の日時を含めることを推奨しています。
図:顧客データをData Manager経由で送信し、Google広告のカスタマーマッチに利用する流れ。追加されたIPアドレスと観測日時を色分けしています。
カスタマーマッチで使える顧客データ
カスタマーマッチでは、顧客の連絡先やアカウント情報をGoogleアカウントと照合します。主なデータ項目と今回の変更を整理しました。
| データ項目 | 主な内容 | 利用方法・補足 | 今回の変更 |
|---|---|---|---|
| メールアドレス | メールアドレス | 手動アップロード、Data Manager系連携 | 既存 |
| 電話番号 | 国番号を含む電話番号 | 手動アップロード、Data Manager系連携 | 既存 |
| 住所 | 氏名、国、郵便番号 | 手動アップロード、Data Manager系連携 | 既存 |
| モバイル広告ID | IDFA、GAIDなど | 手動アップロード、Data Manager系連携 | 既存 |
| ユーザーID | 広告主が顧客に割り当てる識別子 | 管理画面またはAPI。利用条件あり | 既存 |
| IPアドレス | IPv4またはIPv6 | 未ハッシュでData Manager系連携から送信 | 今回追加 |
| IPアドレスの観測日時 | 最初と最後に観測した日時 | RFC 3339形式。IPアドレスと合わせて送信 | 今回追加 |
IPアドレスは未加工のまま送信し、ハッシュ化しません。GoogleはIPv6を推奨していますが、IPv4も利用できます。メールアドレスや電話番号などは、正規化してSHA-256でハッシュ化できます。
管理画面からアップロードする顧客リストでは、メール、電話、住所、ユーザーID、モバイル広告IDが選択肢として案内されています。今回のIPアドレス項目は、Google for DevelopersがData Manager APIの実装方法を公開しています。既存のCSVアップロードだけで対応できるとは確認できません。
Googleヘルプには、顧客データのアップロードから広告表示までの基本的な手順を示す公式図もあります。
画像引用元:About Customer Match(Google Ads Help)。
日本は対象地域、EEAなどは対象外
Googleは、欧州経済領域(EEA)、英国、スイスのユーザーについて、IPアドレス照合をサポートしていません。日本は対象外地域に含まれていないため、公開されている地域制限上は利用できます。
ただし、IPアドレスをGoogleへ送信する前に、対象地域を適切に制御する必要があります。法令やGoogleのポリシーで同意が必要な場合は、取得内容や利用目的をユーザーに説明し、必要な同意を得てください。
マッチ率の改善は2026年10月開始予定
IPアドレスをData Manager APIで送信する仕様は公開済みです。一方、Googleの開発者向け資料では、このシグナルによる照合率の改善は2026年10月に始まる予定とされています。
Data Manager APIを利用している広告主は、IPアドレスを取得した時点と観測日時を正確に記録できるか確認しておくとよいでしょう。導入前には、データ取得時の説明、同意の要否、EEA・英国・スイスのユーザーを除外する処理も点検してください。
まとめ
今回の追加により、カスタマーマッチでは既存の顧客情報に加えて、IPアドレスと観測日時を照合に使えるようになります。日本はIP照合の対象地域です。
ただし、実装方法はData Manager APIが中心で、IPと日時は未ハッシュのまま送ります。まずは、現在の顧客データ連携がData Manager APIに対応しているかを確認してください。
関連記事
この記事をシェア
参照元
- IP ingestion for Customer Match(Google Ads Data Manager Help)
- Field mappings(Google for Developers)
- Send audience members(Google for Developers)
- Data Manager API now supports IP ingestion for Google Ads Customer Match(Google Ads Developer Blog)
- カスタマー マッチのデータ使用について(Google 広告ヘルプ)
- Google Ads adds IP address and timestamp matching to Customer Match(Search Engine Land)
ryottaman
広告代理店で17年、現在は事業会社でインハウスマーケティングを担当しています。
SIGNALZの記事はAIを活用して作成し、10年以上の運用型広告の実務経験をもとに内容を確認・監修しています。制作方針の詳細はサイトについてをご覧ください。
Google検索の優先ソースにSIGNALZを追加
追加すると、Google検索のトップニュースでSIGNALZの記事が見つけやすくなります。AIモードとAIによる概要でも「優先」バッジが付きます。設定はいつでも解除できます。