AI Briefのクローズドベータが日本語に対応|検索語句から遷移先までを追える新レポートも予告

この記事でわかること

Googleは2026年9月23日、AI最大化設定(AI Max)に自然言語で指示を出せる「AI Brief」のクローズドベータを、日本語を含む7言語へ広げると発表しました。あわせて、検索語句・表示されたアセット・ランディングページを1つのビューで追える新レポートも予告しています。日本語の公式名称の有無、既存レポートとの違い、いま準備できることを整理します。

生成AIによる要約

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Googleは2026年9月23日、公式ブログでAI最大化設定(AI Max)に関する2つの更新を発表しました。1つは、自然言語でAI最大化設定に指示を出せる「AI Brief」のクローズドベータを、日本語を含む7言語へ広げることです。もう1つは、検索語句から遷移先までを1つのビューで追える新しいレポートの予告です。

どちらも、いますぐ日本のすべてのアカウントで使える変更ではありません。AI Briefは招待制のベータのままで、新レポートは提供時期が未発表です。本記事では、発表の内容と日本語の名称の有無を整理し、いまのうちに準備できることをまとめます。

何が発表されたのか|2つの更新

AI Briefのクローズドベータに日本語が加わった

公式ブログによると、AI Briefのクローズドベータはオランダ語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、日本語、ポルトガル語、スペイン語に広がります。これまでは英語のみでした。

注意したいのは、今回広がったのが対象の「言語」だけだという点です。提供段階はクローズドベータのままで、一般提供が始まったわけではありません。日本の広告主がすぐに使えるとは限らないでしょう。ベータへの参加方法も、公式ブログには記載がありません。

また、今回の拡大がどのキャンペーンタイプを対象にしているかも明記されていません。4月の初出時は「検索キャンペーン向けのAI最大化設定から始め、P-MAXとショッピング キャンペーン向けのAI最大化設定に広げる」という計画でした。

検索語句からランディングページまでを1つのビューで追えるレポート

もう1つは、AI最大化設定の成果を確かめるための新しいレポート機能です。公式ブログは、検索広告でユーザーがたどる流れを「単一の統合されたビュー(a single, unified view of the Search ads journey)」で見せる機能だと説明しています。

このビューで確認できるとされているのは、次の3点です。

  • 広告が表示されるきっかけになった検索語句
  • ユーザーが目にした広告アセット
  • ユーザーが実際に着地したランディングページ

いつ使えるようになるかは決まっていません。公式ブログは、詳細と提供時期を年内に案内するとしています。レポートの正式名称や、表示される指標、管理画面のどこに置かれるかも、現時点では公表されていません。

日本語の名称はもう決まっているのか

結論から言うと、2026年9月24日時点で日本語の名称が確認できたのはAI最大化設定だけです。AI Briefと新レポートには、公式の日本語表記がありません。

AI Max for Search campaignsは、Google広告ヘルプの日本語版とGoogle Japanの公式ブログのどちらでも「検索キャンペーン向け AI 最大化設定」と表記されています。本サイトでも「AI最大化設定(AI Max)」と書いています。

AI Briefは、日本語のヘルプ、Google Japanの公式ブログ、日本向けのGML 2026関連ページのいずれにも記載がありませんでした。一部の国内メディアは「AIブリーフ」と訳していますが、Googleの公式表記ではありません。本記事では英語名のまま表記します。日本語の管理画面にどう表示されるかは未確認です。

新しいレポートは、英語の公式ブログでも「新しいレポート機能(a new reporting feature)」としか書かれていません。英語でも名前が付いていない段階なので、日本語の名称もまだありません。

AI Briefとは|「テキストのガイドライン」の後継にあたる機能

AI Briefは、2026年4月30日に公式ブログで発表された機能です。5月20日のGoogle Marketing Live 2026でも改めて紹介されました。Geminiを使い、広告主が自分の言葉でAI最大化設定に方針を伝えられるようにする機能です。

4月の発表では、次の3種類のガイドラインを設定できるとされていました。日本語の表記は未確認のため、英語名に内容を添えて示します。

ガイドライン内容公式ブログの例
Messaging guidelines広告で伝えること、伝えないことを指示する価格には触れない
Matching guidelines広告を出したい検索の範囲を示す健康志向の保存食品の検索を優先する
Audience guidelines特定のユーザー層に向けた訴求を指示する健康志向の人にはクリーンな商品であることを強調する

ガイドラインを設定すると、生成されるアセットや広告の対象になる検索の例を、配信前に確認できます。意図とずれていれば、指示を書き直してから反映できる仕組みです。

現在の日本語管理画面で近い役割を担っているのは「テキストのガイドライン」です。ヘルプでは「キャンペーン設定 > AI 最大化設定 > アセットの最適化」の「テキストのカスタマイズ」内にある「テキストに関するガイドラインを使用」として説明されています。公式ブログによれば、いま設定しているテキストのガイドラインは、AI Briefに切り替わるとMessaging guidelinesへ自動で移行します。

Google広告の「テキストのガイドラインを追加」パネル。見出しの横に「ベータ版」のラベルがあり、説明文は「ブランド イメージに合った関連性の高い広告見出しと説明文を生成するために、Google AI が従うべきルールを指定します」。「既存のキャンペーンからガイドラインをコピー」のリンク、最大25件の「語句の除外」欄、最大40件の「メッセージの制限」欄(例:競合他社の名前には言及しない、具体的な価格は含めない、「限定」や「専用」といった表現は使用しない)、下部に「アセットの例を表示」のリンクが並んでいる

この画面の構成を見ると、AI Briefとの対応関係がつかみやすくなります。入力欄は「語句の除外」(最大25件)と「メッセージの制限」(最大40件、1件300文字まで)の2つです。前者は「安い」「送料無料」のような単語やフレーズ、後者は「競合他社の名前には言及しない」のような文章で指定します。

「メッセージの制限」は、AI BriefのMessaging guidelinesにほぼそのまま対応します。下部の「アセットの例を表示」は、AI Briefで説明されている配信前のプレビューにあたります。AI Briefは、この画面に「どの検索に出すか」と「どのユーザー層に何を伝えるか」の指示を足したものと考えると分かりやすいでしょう。

違いは、指示できる範囲です。テキストのガイドラインは、画面の説明文にあるとおり広告見出しと説明文の生成が対象です。AI Briefは、どの検索に広告を出すか(Matching)や、誰に何を伝えるか(Audience)まで言葉で指示できます。

新しいレポートで何が変わるのか|既存レポートとの違い

AI最大化設定の成果を確かめるレポートは、いまも複数あります。「検索キャンペーン向け AI 最大化設定のレポートについて」には、検索語句レポート、キャンペーン単位と広告単位のアセット レポート、ランディング ページ レポートが並んでいます。

このうち検索語句レポートの「検索語句と広告の組み合わせ」では、検索語句と広告のつながりをすでに一部確認できます。表示を切り替えると「検索語句とのマッチングのソース」「ランディングページの選定者」「広告見出しの選定者」「説明文の選定者」の列が並びます。

Google広告の検索語句レポート。右上の表示切り替えで「検索語句」「検索語句と広告の組み合わせ」「動的検索広告の検索語句」「動的検索広告の検索語句とランディング ページ」の4つが選べ、「検索語句と広告の組み合わせ」が赤枠で強調されている。表には「検索語句とのマッチングのソース」「ランディングページの選定者」「広告見出しの選定者」「説明文の選定者」の列があり、値はそれぞれ「広告主様の提供」「最終ページ URL の拡張」「Google AI」「Google AI」。検索語句と実績値はマスクしている

「選定者」の列からは、見出しや遷移先を広告主が用意したのか、Google AIや最終ページ URL の拡張が選んだのかが分かります。一方で、アセットごとの成果やランディングページごとの成果は、別のレポートで見ることになります。検索語句を起点に「どの広告文で、どのページに着地し、成果はどうだったか」を通して追うには、複数の画面を行き来する必要がありました。

新レポートは、この流れを1つのビューにまとめるものと説明されています。既存の「検索語句と広告の組み合わせ」と何が違うのかは、詳細の発表を待つ必要があります。

AI最大化設定の成果を確かめるレポートの見え方現在:成果はレポートごとに別の画面で見る検索語句レポートどの検索で表示されたかアセット レポートどの広告文が使われたかランディング ページ レポートどのページへ誘導したか予告された新レポート:1つのビューでつながる(提供時期は未定)検索語句表示のきっかけ表示されたアセットユーザーが見た広告ランディングページ実際の着地先

Googleは、このレポートの狙いを2つ挙げています。ユーザーと自社の接点を理解すること、そしてAI最大化設定がキャンペーンにもたらす価値を検証することです。9月1日からは検索キャンペーンの自動アップグレードも始まり、AI最大化設定の成果を説明する機会は増えています。検索語句ごとに「どの広告文で、どのページに着地したか」を1画面で示せれば、クライアントや社内への報告の手間は減ると考えられます。

日本の管理画面での状況

2026年9月24日時点で、日本のアカウントの管理画面で確認できたのは、前述の「テキストのガイドライン」(ベータ版)だけでした。AI Briefの画面や、Matching guidelines・Audience guidelinesにあたる項目は表示されていません。

日本語版のGoogle広告ヘルプにも、AI Briefの記載はまだありません。日本語版のヘルプは英語版より更新が遅れることが多いため、当面は英語版のヘルプと公式ブログで確認するのが確実です。

押さえておきたい注意点

1つ目は、AI Briefがクローズドベータのままだという点です。日本語が対象言語に入っただけで、日本の全アカウントに開放されたわけではありません。参加方法も公表されていません。

2つ目は、対象のキャンペーンタイプが明記されていない点です。4月の計画どおりなら、検索キャンペーン向けのAI最大化設定が先に対象になると考えられます。ただし、今回の日本語対応がどのキャンペーンまで及ぶかは、発表文からは読み取れません。

3つ目は、新レポートがまだ提供されていない点です。一部の報道の見出しは「すでに追加された」とも読めます。しかし公式ブログは、詳細と提供時期を年内に案内するとしているだけです。

まとめ

項目AI Brief新しいレポート
今回の変更クローズドベータの対象言語に日本語など7言語を追加検索語句・アセット・ランディングページを1つのビューで見せる機能を予告
提供段階クローズドベータ(参加方法は非公表)未提供(年内に詳細と時期を案内)
日本語の名称公式表記なし(英語名のまま)英語でも名称なし
初出2026年4月30日(当初は英語のみ)2026年9月23日
既存の近い機能テキストのガイドライン(ベータ版)検索語句レポートの「検索語句と広告の組み合わせ」、アセット レポート、ランディング ページ レポート

まず試すべき1アクション

AI Briefが使えるようになったときに備えて、自社の広告で「言わないこと」「狙いたい検索」「ユーザー層ごとの訴求」を文章で書き出しておくことをおすすめします。この3つは3種類のガイドラインにそのまま対応するので、ベータの案内が来たらすぐに設定できます。

あわせて、いま「テキストのガイドライン」を設定しているキャンペーンでは、その内容を見直しておきましょう。AI Briefに切り替わると、その内容がMessaging guidelinesとして引き継がれるためです。古い禁止用語や、現在の訴求と合わない指示が残っていないかを確認しておくと安心です。

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ryottaman

ryottaman

広告代理店で17年、現在は事業会社でインハウスマーケティングを担当しています。

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