· 4分で読める

アプリインストール広告の改善事例|Google ACeとMeta AAA活用によるCPI最適化

目次閉じる開く

背景と課題

あるフィットネスアプリ事業者が、アプリインストール広告のCPI(Cost Per Install)高騰とインストール後の継続率低下に直面していました。

主な課題は以下の3点です。

  • CPIが前年比で40%上昇し、目標の1,200円を大幅に超過
  • インストール後7日以内の継続率(リテンション率)が25%と低迷
  • Google App Campaignの学習が安定せず、パフォーマンスにばらつきが大きい

改善施策

施策1:コンバージョンポイントの見直し

従来は「インストール」をコンバージョンとして設定していましたが、これを「インストール後の初回ワークアウト完了」に変更しました。

インストールだけのCVでは、アプリを起動しないユーザーや、すぐにアンインストールするユーザーも成果としてカウントされていました。質の高いユーザーを獲得するため、アプリ内の有意義なアクションをCVとして設定しました。

コンバージョンポイントの見直しBeforeCV = インストール起動しない/すぐ削除するユーザーも含むユーザー品質が低いAfterCV = 初回ワークアウト完了アプリを実際に使ったユーザーのみLTVの高いユーザーを獲得CPIは一時的に上昇するが、ユーザーの質が向上しLTVベースのROASは改善Firebase/Adjustでアプリ内イベントをCVとしてインポート

施策2:Google App Campaign for engagement(ACe)の活用

既存のApp Campaignに加え、ACe(App Campaign for engagement)を導入しました。ACeは、すでにアプリをインストール済みのユーザーに対して、アプリ内の特定のアクション(例:有料プランへの登録)を促すキャンペーンです。

新規インストールの獲得だけでなく、既存ユーザーの活性化とLTV向上を狙いました。

施策3:Meta Advantage+ App Campaigns(AAA)への移行

Meta広告では、従来の手動設定のアプリ広告からAdvantage+ App Campaigns(AAA)に移行しました。AAAはターゲティング、配信面、クリエイティブの最適化をMetaのアルゴリズムに任せる仕組みです。

移行にあたって、以下のクリエイティブを用意しました。

クリエイティブタイプ内容本数
動画(15秒)アプリの利用シーン5本
動画(30秒)ユーザーの成果紹介3本
静止画機能紹介10枚
カルーセル機能一覧3セット

施策4:クリエイティブの多様化

アプリ広告のクリエイティブは、「アプリの機能紹介」に偏りがちです。この事例では、以下の3つの訴求軸に分散しました。

  • 機能訴求:アプリでできること(ワークアウト記録、食事管理)
  • 成果訴求:利用者の変化(「3か月で運動習慣が定着」)
  • コミュニティ訴求:仲間と一緒に続けられる仕組み

結果

施策実施から2か月後の結果です。

指標改善前改善後変化
CPI1,800円1,100円-39%
7日リテンション率25%42%+68%
30日LTV2,400円3,800円+58%
ROAS(30日)133%345%+159%

CPIの改善と同時に、インストール後の継続率とLTVが大幅に向上しました。CV地点をアプリ内アクションに変更したことで、自動入札が質の高いユーザーを獲得するように学習した結果です。

成功要因の分析

CV地点の適切な設定

最も大きなインパクトがあったのは、CV地点の変更です。「インストール」から「初回ワークアウト完了」に変更したことで、自動入札のアルゴリズムが「アプリを実際に使うユーザー」を狙って入札するようになりました。

クリエイティブの多様性

3つの訴求軸でクリエイティブを用意したことで、異なるユーザー層に対して最適な広告が自動選択されるようになりました。特に「成果訴求」のクリエイティブがパフォーマンスが高く、全体のCPIを押し下げる効果がありました。

3つの成功要因CV地点の最適化インストール → アプリ内行動ユーザー品質の向上ACe + AAA活用新規獲得 + 既存活性化アルゴリズムの最大活用クリエイティブ多様化3軸の訴求 × 複数フォーマット異なる層への最適配信数値は類似事例に基づく例示です。実際の改善幅は状況により異なります

運用メモ アプリインストール広告のCV地点を「インストール」からアプリ内イベントに変更する場合、一時的にCV数が減少します。自動入札の学習が不安定になる可能性があるため、CV地点の変更と同時に予算を大幅に変更しないでください。2〜3週間の学習期間を経て、パフォーマンスが安定したら予算の調整を検討してください。

運用メモ AAAに移行する際は、十分なクリエイティブの本数を用意してください。Meta公式の推奨は、動画と静止画を合わせて最低5本以上です。クリエイティブの種類が少ないと、アルゴリズムが最適な組み合わせを見つけられず、パフォーマンスが安定しません。この事例では21アセットを用意して移行しています。

関連記事

この記事をAIと深掘りする

要約・疑問の解消に。記事のタイトル・URLを入れた質問文が自動で入力されます。

| 共有 はてブ

SIGNALZ メルマガ

厳選した実践ナレッジを週1回お届けします。

SIGNALZ

SIGNALZ

運用型広告の実務経験をもとに、体系的なナレッジを発信しています。

SIGNALZの記事はAIを活用して作成し、10年以上の運用型広告の実務経験をもとに内容を確認・監修しています。制作方針の詳細はサイトについてをご覧ください。

この記事について感想やご質問を送れます

誤りの指摘、補足情報、ご質問など、お気軽にどうぞ。