Pinterestショッピング広告の概要
Pinterestは「発見→保存→購買」というユーザー行動フローを持つプラットフォームです。ショッピング広告はこの行動フローに直接働きかけ、ユーザーが商品を発見した瞬間に購買へ誘導できます。
ECサイトの商品カタログをPinterestと連携することで、プロダクトピンが自動生成されます。個別にクリエイティブを制作する必要がなく、商品数が多いストアでも効率的に運用できます。
カタログの設定方法
データソースの準備
Pinterestのカタログ連携には、商品情報をまとめたデータフィードが必要です。Google Merchant Center用のフィードをすでに運用している場合、同じ形式がそのまま利用できます。
| 必須フィールド | 内容 |
|---|---|
| id | 商品固有のID(英数字) |
| title | 商品名(150文字以内) |
| description | 商品説明(500文字以内) |
| link | 商品詳細ページのURL |
| image_link | 商品画像のURL |
| price | 価格(通貨コード付き) |
| availability | 在庫状況(in stock / out of stock) |
追加で設定できる任意フィールドとして、brand(ブランド名)、condition(新品・中古)、sale_price(セール価格)、google_product_category(カテゴリ)があります。
データソースの登録手順
データソースの登録には、フィードファイルのURL指定か直接ファイルアップロードの2通りの方法があります。在庫や価格の変動が頻繁なECサイトでは、URL指定による自動更新(日次推奨)が運用負荷を下げます。
プロダクトピンの仕組み
カタログが正常に連携されると、商品情報が自動的にプロダクトピンとして生成されます。プロダクトピンには商品名・価格・在庫状況がピン上に表示され、タップすると商品詳細ページへ遷移します。
オーガニックのピンと同じフィード上に配信されるため、ユーザーは違和感なく商品を発見できます。「広告」のラベルは表示されますが、コンテンツとしての価値が高ければ保存されることもあり、広告期間終了後も影響が続く点がPinterestの特徴です。
ショッピング広告のキャンペーン構造
キャンペーン目標の選び方
ショッピング広告では、以下の2つのキャンペーン目標が主に使われます。
| キャンペーン目標 | 特徴 | 適した用途 |
|---|---|---|
| カタログ販売 | 商品購入を最適化。ROAS目標が設定可能 | EC直販・商品ページへの誘導 |
| コンバージョン | サイト上の特定アクションを最適化 | カートへの追加・会員登録など |
プロダクトグループの設計
カタログ内の商品をグループ分けし、入札単価や広告文を個別に設定できます。カテゴリ・ブランド・価格帯・在庫状況などの条件で絞り込みが可能です。
パフォーマンスが高い商品カテゴリに入札を集中させるために、プロダクトグループを細かく分けて管理するのが基本的な手法です。
カタログとリターゲティングの組み合わせ
Pinterestタグ(コンバージョン計測用のJavaScriptタグ)をサイトに設置すると、ページビュー・カートへの追加・購入完了などのイベントを記録できます。このデータをもとに、以下のオーディエンスを構築できます。
- サイト訪問者(全体・特定ページ閲覧者)
- 商品詳細ページ閲覧者
- カートへの追加者(未購入)
- 購入完了者(除外リストとして活用)
最適化のポイント
商品フィードの品質を高める
配信成果はフィードデータの品質に直結します。商品タイトルには検索されやすいキーワードを含め、画像は縦長(2:3)の高解像度なものを用意します。説明文はユーザーが検索しそうな言葉を自然に含めることを意識してください。
セール価格の設定
sale_price フィールドを設定すると、プロダクトピン上に通常価格と割引後の価格が並んで表示されます。値引き率が視覚的に伝わるため、クリック率の向上が期待できます。
パフォーマンスの確認指標
| 指標 | 確認の目安 | 意味 |
|---|---|---|
| ROAS | 目標値以上か | 広告費に対する売上の倍率 |
| クリック率(CTR) | 0.5%以上を目安 | 商品の訴求力を示す |
| エンゲージメント率 | 保存数も確認 | 潜在的なリーチ拡大を示す |
| カート追加率 | LPとの整合性確認 | LP品質の指標にもなる |