Microsoftショッピング広告とは
Microsoftショッピング広告は、Bing検索の検索結果上部に商品画像・価格・店舗名を表示するフォーマットです。ユーザーが商品を検索した際に視覚的な情報を届けられるため、ECサイトにとって重要な配信面の一つです。
Google広告のショッピング広告と仕組みは似ていますが、日本での認知度は低く、導入している競合が少ない領域でもあります。CPC(クリック単価)がGoogle広告に比べて低い傾向にあるため、同じ広告費でより多くのクリックを獲得できる可能性があります。
Microsoft Merchant Centerのセットアップ
Microsoftショッピング広告を始めるには、まず「Microsoft Merchant Center」にストアを登録します。Microsoft広告の管理画面上部のメニューから「ツール」→「Microsoft Merchant Center」へ進みます。
ストア登録では、店舗名・国・カテゴリ・ウェブサイトのURLを入力します。ウェブサイトのURLは、サイトの所有権確認が必要です。確認方法はUETタグの設置、またはHTMLファイルのアップロードが一般的です。
ストアの審査には数日かかる場合があります。審査中でも商品フィードのアップロードは進めておけるので、並行して準備を進めると効率的です。
商品フィードの仕様と必須項目
商品フィードは、商品情報をまとめたTSVまたはXML形式のファイルです。Microsoft Merchant Centerが要求する主な必須項目は次のとおりです。
| 項目名 | 説明 | 注意点 |
|---|---|---|
| id | 商品固有のID | 変更しない一意のIDを使用 |
| title | 商品タイトル(最大150文字) | 検索キーワードを含める |
| description | 商品説明(最大5000文字) | 正確な説明が審査に影響 |
| link | 商品ページURL | HTTPSが必須 |
| image_link | 商品画像URL | 白背景推奨、最小100×100px |
| price | 価格(通貨コードを含む) | 例:1980 JPY |
| availability | 在庫状況 | in_stock / out_of_stock |
| brand | ブランド名 | 独自ブランドの場合も記入 |
| condition | 商品状態 | new / refurbished / used |
| gtin / mpn | 商品識別コード | JANコード等があれば記入 |
Google Merchant Centerのフィード仕様と高い互換性があります。既存のGoogleフィードをほぼそのまま流用できる場合が多いため、Googleフィードを維持している場合は確認してみてください。
Google Merchant Centerからのインポート
Microsoft Merchant Centerには、Google Merchant Centerからのフィードインポート機能があります。Google広告でショッピング広告を運用している場合は、この機能を使うと設定の手間を大幅に削減できます。
インポート手順は次のとおりです。Microsoft Merchant Centerのメニューから「フィードの作成」を選び、「Googleフィードのインポート」を選択します。Googleアカウントでログインして連携を許可すると、Googleに登録されているフィードを選択してインポートできます。
インポートしたフィードは定期的に自動更新するよう設定できます。Googleフィード側を更新すれば、Microsoft側にも反映される仕組みです。
商品グループの設計と入札最適化
ショッピングキャンペーンでは、商品グループ(Product Group)という単位で商品を管理します。デフォルトでは全商品が「All products」として一つのグループに入っています。これをカテゴリ・ブランド・アイテムIDなどで分割すると、商品ごとに入札を調整できるようになります。
商品グループの分割は利益率や転換率の差が大きい商品を優先します。転換率の高い商品は入札を引き上げ、利益の出にくい商品は入札を抑えます。このような細かい調整がROASの改善につながります。
Microsoft上のPerformance Max
Microsoft広告でも「Performance Max(P-MAX)」に相当するキャンペーンタイプが導入されています。ショッピングキャンペーンと同様に商品フィードを使用し、Bingの検索・ディスプレイ・オーディエンスネットワークを横断して自動配信します。
Google広告のP-MAXを運用している場合は、同様の考え方で設計できます。ただしMicrosoft版はGoogle版に比べて機能が限定的な部分もあるため、まずは通常のショッピングキャンペーンで実績を積んでからP-MAXへ移行するのが安全です。
まとめ
Microsoftショッピング広告は、Google広告でショッピング広告を運用している事業者にとって、比較的低いハードルで追加できる配信面です。Googleフィードのインポート機能により、フィードのゼロからの作成が不要な点が大きな利点です。
セットアップの順序は「Merchant Center開設 → ストア審査 → フィードインポート・登録 → ショッピングキャンペーン作成 → UETタグでのコンバージョン計測」です。Google広告に比べてCPCが低い傾向にあるため、ROASの改善が期待できます。