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補助フィード活用ガイド|メインフィードを変えずに商品情報を補完・上書きする方法

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補助フィードとは

補助フィードは、メインフィード(プライマリフィード)に登録済みの商品データを部分的に上書き・補足するための追加データソースです。Merchant Center Next(新UI)では「補助ソース」とも呼ばれます。

最大の特徴は、メインフィードに手を加えずに済むことです。ECシステム側の改修が不要なため、広告運用者の判断だけで商品データを改善できます。

ただし、補助フィードで新規商品の追加はできません。あくまでメインフィードに存在する商品の属性を補完・上書きする機能です。

メインフィードとの紐付けの仕組み

補助フィードはid属性でメインフィードと紐付けます。補助フィードに記載したidがメインフィードのidと完全一致した場合のみ、その行のデータが反映されます。

補助フィードの紐付けと上書きの仕組みメインフィードidtitlepriceA001スニーカー12,000A002ブーツ18,000A003サンダル5,800custom_label は未設定title はシステム自動生成のまま+補助フィードidcustom_label_0A001high_priceA002high_priceA003mid_priceid が完全一致する商品のみ反映変更したい属性だけ記載すればOK

紐付けのポイントは以下のとおりです。

  • idは大文字・小文字を区別する(「ABC123」と「abc123」は別IDとして扱われる)
  • メインフィードに存在しないidは無視される
  • 変更したい属性だけを記載すればよく、全属性を揃える必要はない

データの上書き優先順位

Merchant Centerでは複数のデータソースが同じ属性を持つ場合、優先順位に従って値が決まります。

優先順位データソース
1(最高)Merchant Center管理画面での直接編集
2補助フィード
3フィードルール(属性ルール)
4(最低)メインフィード

補助フィードはメインフィードより優先されますが、管理画面で直接編集した値はさらに上位です。直接編集した商品は補助フィードでの上書きを受け付けなくなるため、管理方法は統一してください。

管理画面での設定手順

Merchant Center Nextでは補助フィード機能を使うために、先にアドオンを有効化する必要があります。

  1. 右上の歯車アイコン(設定とツール)→ アドオン
  2. 「高度なデータソース管理」を追加
  3. 左メニュー「商品」→「データソース」に遷移
  4. 「補助ソース」タブをクリック
  5. 「補助商品データを追加」をクリック
  6. フィード名を入力し、データ形式を選択(Google Sheets / CSV / TSV / URL / SFTP など)
  7. リンクするメインフィードを指定して保存

旧Merchant Centerから移行済みで補助フィードを既に利用していたアカウントでは、アドオンが自動的に有効化されています。

ユースケース1: カスタムラベルの一括設定

補助フィードの最も一般的な用途です。ECシステムには存在しない広告運用用の分類を、custom_label_0〜4に設定します。

補助フィードのファイル構成例(TSV形式):

idcustom_label_0custom_label_1
A001high_pricehigh_margin
A002high_pricelow_margin
A003mid_pricehigh_margin

メインフィードのシステム変更なしに、価格帯別・利益率別のキャンペーン構成を実現できます。Google Sheetsで管理すれば、運用担当者がスプレッドシートを更新するだけで商品の分類を変えられます。

ユースケース2: タイトルの改善

ECサイトの商品名がそのままメインフィードに入っている場合、検索広告に最適化されていないことがよくあります。「スニーカー」だけでなく「Nike エアマックス スニーカー メンズ ブラック」のように、ブランド名・商品名・属性を含むタイトルに差し替えると、検索クエリとのマッチ率が上がります。

補助フィードではtitle属性だけを記載して、商品ごとに最適化したタイトルに上書きできます。

idtitle
A001Nike エアマックス90 スニーカー メンズ ブラック 27cm
A002Dr. Martens 8ホールブーツ レディース ブラック

全商品のタイトルを書き換える必要はありません。インプレッション数が多い上位商品から優先的に改善すれば効率的です。

ユースケース3: セール価格の追加

sale_priceとsale_price_effective_dateを補助フィードで設定することで、メインフィードの更新なしにセール価格を適用できます。

idsale_pricesale_price_effective_date
A0019,600 JPY2026-07-01T00:00:00+09:00/2026-07-15T23:59:59+09:00
A0034,640 JPY2026-07-01T00:00:00+09:00/2026-07-15T23:59:59+09:00

ECシステム側のセール機能と連動しない場合でも、広告上のセール表示を柔軟にコントロールできます。セール終了後は補助フィードから該当行を削除するか、sale_price_effective_dateの期間で自動的に元に戻ります。

ユースケース4: 商品の除外

特定の商品をショッピング広告から除外したい場合、excluded_destination属性を使います。利益率が低い商品や在庫が少ない商品を広告配信から除外するのに便利です。

idexcluded_destination
A099Shopping_ads
A100Shopping_ads

メインフィードを変更する必要がないため、ECチームとの調整なしに広告運用の判断だけで除外できます。

ユースケース5: GTINの補完

メインフィードにGTIN(JANコード)が含まれていない場合、補助フィードで補完できます。GTINがあると商品の照合精度が上がり、承認率やパフォーマンスの改善につながります。

idgtin
A0014901234567890
A0024901234567906

Google Sheetsで運用する

補助フィードのデータソースにGoogle Sheetsを指定すると、スプレッドシートの更新が自動的にMerchant Centerに反映されます。反映までの時間は15分〜24時間です。

Google Sheetsで運用するメリットは3つです。

  • ファイルのアップロード作業が不要
  • 非エンジニアでもブラウザから直接編集できる
  • 複数人での共同編集が可能

スプレッドシートの1行目はヘッダー行(属性名)です。属性名はMerchant Centerの仕様に合わせて、小文字・アンダースコア区切り(例: custom_label_0)で記載してください。

Google Sheets連携の運用フロー1シートを編集カスタムラベルやタイトルを更新2自動取得Merchant Centerが定期的にシートを取得3データ反映idが一致する商品の属性が上書きされる4広告に反映ショッピング広告に更新されたデータで配信反映時間: Google Sheetsの場合15分〜24時間。手動アップロードは即時処理開始

Content APIとの使い分け

Content API for Shoppingを使えば、プログラムから商品データを更新できます。補助フィードとContent APIは用途が異なります。

観点補助フィードContent API
利用者非エンジニアでも運用可能エンジニアによる実装が必要
更新頻度15分〜24時間リアルタイム
新規商品の追加不可可能
向く用途カスタムラベル、タイトル改善価格、在庫のリアルタイム更新

価格や在庫が頻繁に変動する場合はContent APIが適しています。カスタムラベルやタイトルのように変更頻度が低い属性は、補助フィードで十分です。

Content APIで補助フィードを使う場合は、先にMerchant Center管理画面で補助フィードを作成し、そのfeedIdをAPIに渡す形になります。APIだけでは補助フィード自体を作成できません。

上書きできる属性・できない属性

補助フィードで上書きできる代表的な属性は以下のとおりです。

属性名用途
titleタイトル差し替え
description商品説明の補完
image_linkメイン画像URL差し替え
sale_price / sale_price_effective_dateセール価格・期間
custom_label_0 〜 custom_label_4カスタムラベル
gtin / mpn / brand固有商品ID・ブランド補完
excluded_destination掲載面除外
ads_redirect広告トラッキングURL
promotion_idプロモーションID付与
availability / price在庫・価格

一方、以下は補助フィードでは変更できません。

  • id(紐付けキーとして使用するため変更不可)
  • channel(オンライン / ローカルの区分)

反映されないときのトラブルシューティング

補助フィードを設定したのにデータが反映されない場合、原因はほぼidの不一致か属性名の記載ミスに絞られます。

症状よくある原因対処法
全件スキップされるヘッダーにid列がない1列目にidを追加する
一部の商品だけ反映されないidの大文字・小文字不一致メインフィードからidをコピーする
属性が認識されない属性名の記載ミス小文字・アンダースコア区切りに統一する(例: custom_label_0)
設定した値がすぐ元に戻る自動商品更新との競合Merchant Centerの自動更新設定を確認する
特定商品だけ更新されない管理画面で直接編集済み直接編集した値をリセットしてから再適用する

とくに注意が必要なのは、Merchant Center管理画面からの直接編集です。一度でも管理画面から手動で値を変更すると、その属性は補助フィードによる上書きを受け付けなくなります。補助フィードで管理する属性は直接編集しないルールを徹底してください。

フィードルールとの使い分け

補助フィードとフィードルール(属性ルール)は、どちらもメインフィードを直接変更せずに商品データを改善する手段です。判断基準は「データの性質」で分かれます。

  • 商品ごとに異なる固有値を設定したい → 補助フィード
  • 条件ロジックで一括変換したい → フィードルール
  • 両方の要件がある → 組み合わせて使う(属性ごとに管理元を統一する)

同じ属性に対して補助フィードとフィードルールの両方を設定すると、優先順位の問題で意図しない結果になることがあります。「この属性はどちらで管理するか」を事前に決めておくことが重要です。

導入の進め方

補助フィードの導入が初めてなら、custom_label_0 の設定から始めるのが安全です。カスタムラベルは商品の承認状態に影響しないため、仮に値を間違えても不承認にはなりません。

推奨する段階的な導入ステップは以下のとおりです。

  1. Google Sheetsで補助フィードを作成し、custom_label_0 にテスト値を設定する
  2. Merchant Centerで反映を確認し、id紐付けの仕組みに慣れる
  3. カスタムラベルを本番運用に切り替え、キャンペーンの入札管理に活用する
  4. 慣れてきたら、インプレッション上位の商品からtitleの改善に着手する
  5. セール時期に合わせて、sale_price / sale_price_effective_date の運用を追加する

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