Yahoo!広告 ディスプレイ広告のバナー画像に、サイズの新基準が適用されます。期限は2026年7月22日(水)です。この日以降、変更後の最小ピクセルサイズに満たない画像を使った広告は、配信が停止します。
LINEヤフーはこの変更を2025年12月9日に告知し、2026年2月のリリースノートで詳細を公開しました。新規入稿の停止はすでに2026年5月25日(月)から始まっています。残る節目は配信停止だけです。
古いサイズの画像で配信を続けているアカウントは、広告が止まる前に差し替えが必要です。対象サイズと確認手順を整理します。
何が変わるのか
対象は8種類のアスペクト比です。すべてのサイズで最小ピクセルサイズが従来の2倍に引き上げられます。あわせて、6:5・16:5・32:5の3種類は推奨ピクセルサイズも2倍になります。
| アスペクト比 | 推奨(変更後) | 最小(変更前) | 最小(変更後) | 対象プロダクト |
|---|---|---|---|---|
| 6:5 | 1200×1000(変更) | 300×250 | 600×500 | 運用型/予約型 |
| 16:5 | 1280×400(変更) | 320×100 | 640×200 | 運用型/予約型 |
| 32:5 | 1280×200(変更) | 320×50 | 640×100 | 運用型 |
| 1:1 | 1200×1200 | 300×300 | 600×600 | 運用型 |
| 39:5 | 936×120 | 468×60 | 936×120 | 運用型 |
| 728:90 | 1456×180 | 728×90 | 1456×180 | 運用型 |
| 4:15 | 320×1200 | 160×600 | 320×1200 | 運用型 |
| 1:2 | 600×1200 | 300×600 | 600×1200 | 運用型/予約型 |
単位はpixelです。特に影響が大きいのは、6:5(300×250)と1:1(300×300)でしょう。どちらもディスプレイ広告で長く使われてきた定番サイズです。リリースノートには、300×300の画像は入稿不可となり、600×600以上での入稿が必要になると明記されています。
なお、動的ディスプレイ広告で使用するロゴ画像、キャンペーンバナー、商品リストファイル内に記載する商品画像URLの画像は、今回の変更の対象外です。
スケジュールと停止の内容
変更は2段階で適用されます。第1段階の新規入稿停止はすでに過ぎており、第2段階の配信停止が目前です。
2026年5月25日以降は、次の3つの操作がすでにできなくなっています。
- 変更後のピクセルサイズに満たない画像の新規登録
- 変更後のピクセルサイズに満たない画像を使用した新規広告作成
- 広告の編集時に、変更後のピクセルサイズに満たない画像を選択
そして2026年7月22日以降、変更後のサイズに満たない画像が使用された広告は配信が停止します。既存の配信中広告も対象です。入稿時点で規定を満たしていた画像でも、新基準に満たなければ止まります。
なお、公式の告知には日程は変更になる場合があるとの注記があります。
背景にある2つの理由
LINEヤフーは変更の背景として、デバイスの高解像度化を挙げています。スマートフォンの画面解像度が上がった結果、従来サイズの画像は引き伸ばされて粗く見える場面が増えました。画質の粗さは、訴求内容が伝わりにくくなるだけでなく、ブランドイメージの低下にもつながります。
リリースノートでは、高画質画像の効果を示す参考値も公開されています。同一ターゲティングで300×250と2倍サイズの600×500を並行入稿した画像の比較で、クリック率は約2.02倍だったとしています。Yahoo! JAPANの自社調べ(2025年10月1日〜11月30日)によるもので、すべての出稿に効果を保証するものではないと注記されています。
| 観点 | 公式の説明 |
|---|---|
| 解消したい事象 | デバイスの高解像度化により広告の画質が粗く見える |
| 高画質化の効果(参考値) | クリック率 約2.02倍(自社調べ、保証なし) |
| もうひとつの目的 | LINEヤフー広告 ディスプレイ広告(2026年春頃提供開始予定)での配信面拡大の準備 |
注目したいのは、もうひとつの理由です。リリースノートには、Yahoo!広告およびLINEヤフー広告 ディスプレイ広告で広告配信面を拡大するための準備として実施する、と書かれています。今回のサイズ引き上げは単なる入稿規定の変更ではなく、LINE面を含む新しい配信面に向けた土台づくりと位置づけられています。
実務でのアクションポイント
配信停止は自動で適用されます。気づかないうちに配信量が落ちていた、という事態を避けるために、次の点を確認しておきます。
- 配信中の広告に基準未満の画像がないか確認する。公式の告知によると、配信停止の対象となる広告は広告管理ツール内のアラートアイコンで確認できます
- 差し替えは最小サイズではなく推奨サイズで行う。最小サイズ以上であれば入稿は可能ですが、公式は推奨ピクセルサイズでの入稿・差し替えを推奨しています
- 7月22日以降の配信量を確認する。差し替え漏れがあると、その広告は止まります。インプレッションの急減がないか、週明けのレポートで確認します
- 制作チームに新基準を共有する。今後の新規制作は、最初から変更後の推奨サイズで進めると手戻りがありません
- 動的ディスプレイ広告の対象外範囲を把握しておく。ロゴ画像、キャンペーンバナー、商品画像URLの画像は今回の対象外です
過去に入稿した素材ほど、旧サイズのまま残っている可能性が高くなります。長期間配信している広告グループから優先的に確認するのが効率的です。
高解像度対応は各媒体共通の流れ
画像サイズの引き上げは、運用者にとっては差し替えの手間が生じる変更です。一方で、高解像度ディスプレイでの見え方が改善されることは、広告主にもユーザーにもマイナスの話ではありません。
また、今回の変更が2026年春頃提供開始予定のLINEヤフー広告 ディスプレイ広告への準備と明言されている点は、今後の配信面拡大を見据える材料になります。素材のサイズを新基準に揃えておくことは、新しい配信面が開いたときにそのまま乗れる状態を作ることでもあります。
まずは自社アカウントのアラートアイコンの確認からです。配信停止の期日は2026年7月22日、目前です。
関連ガイド
- Yahoo!広告 ディスプレイ広告(YDA)の基礎ガイド - 配信面と広告フォーマットの全体像
- Yahoo!広告のクリエイティブガイド - 入稿規定を踏まえたクリエイティブ設計
- バナーデザインの基本ガイド - サイズ展開を前提としたバナー制作の考え方
- クリエイティブの差し替えタイミング - 差し替えを配信改善につなげる視点
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