Amazon Adsが、スポンサーブランド広告の新しいクリエイティブフォーマット「ブランドギャラリー」を2026年5月28日に正式リリースしました。日本を含む19マーケットで利用可能です。
ブランドギャラリーとは
ブランドギャラリーは、RSOV(Reserve Share of Voice:シェア・オブ・ボイス予約)キャンペーン専用のクリエイティブフォーマットです。独立したキャンペーン種別ではなく、RSOVキャンペーン内で選択できるフォーマットの一つとして位置づけられています。
ブランド検索キーワードの検索結果上部に、ライフスタイル画像・カスタムヘッドライン・ブランドストアへの誘導カルーセルを組み合わせた没入感のある広告を表示します。

広告の構成要素
| 要素 | 内容 |
|---|---|
| メディアブロック | 商品の使用シーンや世界観を表すライフスタイル画像 |
| カスタムヘッドライン | 広告主が設定するテキスト |
| ブランドメッセージング | ブランドストアへのCTA |
| カルーセル | ブランドストアのカテゴリーまたはコレクションを3〜5個表示 |
表示位置は検索結果上部(Top of Search)のみです。
従来のスポンサーブランド広告との違い
従来のスポンサーブランド広告が商品タイルや価格を前面に出して比較・購入を促すフォーマットだったのに対し、ブランドギャラリーはブランドの世界観を伝え、ブランドストア内の回遊を促すことに重点を置いています。
| 比較軸 | 従来のスポンサーブランド広告 | ブランドギャラリー |
|---|---|---|
| 設計目的 | 商品比較・コンバージョン誘導 | ブランド探索・ストア回遊 |
| 主な表示内容 | 商品タイル・価格・評価 | ライフスタイル画像・カルーセル |
| 遷移先 | 商品詳細ページまたは各種LP | ブランドストア(固定) |
| キャンペーン種別 | オークション型(CPC) | RSOV(固定価格予約型)専用 |
利用条件
ブランドギャラリーの利用には以下の条件があります。
- Amazonブランド登録(Brand Registry)に登録済みであること
- カテゴリーやコレクションが整備されたブランドストアが存在すること
- RSOVキャンペーンを事前に締結していること
- ライフスタイル画像(商品単体ではなく使用シーンの画像)を用意していること
米国マーケットプレイスでの最低費用はキャンペーンあたり$6,000とされています。日本円での最低費用は2026年6月時点で未公開です。
対象マーケットプレイス
日本を含む19マーケットで利用可能です。
| 地域 | 対象国 |
|---|---|
| 北米 | 米国、カナダ、メキシコ |
| 南米 | ブラジル |
| 欧州 | ドイツ、フランス、英国、ベルギー、ポーランド、トルコ、オランダ、スウェーデン |
| 中東 | サウジアラビア、UAE、エジプト |
| アジア太平洋 | オーストラリア、インド、日本 |
出品者(セラー)、取引企業(ベンダー)、代理店のいずれも対象です。
ベータテストの結果
2026年3〜5月のベータテスト(4社の広告主が参加)では、商品中心のフォーマットと比較してパフォーマンスの改善が確認されたとAmazonは発表しています。具体的な数値は非公開です。
Amazon内部データでは、ブランドストアをLPとして活用した場合、商品詳細ページ遷移と比較して注文1件あたりの支出が1.5倍、1注文あたりの購入点数が12%増加というデータも示されています。
広告運用者としての検討ポイント
ブランドギャラリーはRSOV専用のフォーマットのため、オークション型のスポンサーブランド広告とは併存する関係です。ブランドキーワードの防衛策として活用する選択肢が考えられます。
導入を検討する場合は、まずブランドストアのカテゴリー・コレクション構成を充実させることが先決です。カルーセルに3〜5つのカテゴリーを表示するため、ストアの情報設計が広告の品質に直結します。