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Google広告に「新規顧客の獲得レポート」の選択肢が追加|入札戦略を変えずに新規とリピーターを分けて測る

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Google広告の「新規顧客の獲得」設定に、入札戦略を変更せずレポートだけを有効にする選択肢が加わりました。Search Engine Landが2026年8月7日に報じたもので、有効にすると新規顧客に関する指標を確認できるようになり、入札アルゴリズムには影響しないとされています。日本語の管理画面でも表示を確認できました。本記事では、この選択肢の位置づけと、使う前に押さえておきたい判定条件を整理します。

何が変わったのか|測定と最適化を切り離せるようになった

これまで「新規顧客の獲得」は、入札に手を入れることとセットの機能でした。Google広告ヘルプに記載されている3つのモードは、いずれも入札の挙動を変えるものです。

モード内容必要な入札戦略
新規顧客の価値既存顧客よりも新規顧客に対する入札単価を高くする目標広告費用対効果、コンバージョン値の最大化
価値の高い新規顧客価値の高い新規顧客に対する入札単価を高く設定する目標広告費用対効果、コンバージョン値の最大化
新規顧客のみ新規顧客に対してのみ入札単価を設定するすべての入札戦略

つまり「新規とリピーターの内訳を知りたいだけ」という目的に対して、公式な選択肢が用意されていませんでした。今回追加された選択肢は、この測定の部分だけを切り出すものです。

Search Engine Landによれば、有効化すると新規顧客の数と価値に関する指標が確認できるようになり、入札アルゴリズムは変わりません。可視化と最適化を分けて扱えるようになった点が、今回の変更の要点です。

「新規顧客の獲得」を設定するときの選択肢値ベース入札に変更入札:新規顧客に高い単価で入札レポート:可入札戦略の変更が前提新規顧客のみに入札入札:入札戦略は維持したまま対象を限定レポート:可配信対象そのものが変わるレポートのみ作成(新)入札:変更なし(アルゴリズムに影響せず)レポート:可配信は現状のまま維持

日本語の管理画面での表示

日本のアカウントでも、2026年8月11日時点で該当の選択肢が表示されることを確認しました。目標コンバージョン単価で運用中のキャンペーンで新規顧客の獲得を設定しようとすると、次のダイアログが表示されます。

Google広告の「新規顧客の獲得を重視した最適化を開始する」ダイアログ。目標コンバージョン単価を使用中のため修正方法の選択を求められており、「コンバージョン値の最大化」入札戦略を使用する(推奨)、入札戦略を変更せずに新規顧客に対してのみ入札する、入札戦略を変更せずに新規顧客の獲得レポートを作成する、の3つの選択肢が並んでいる。3つ目が赤枠で強調されている

3つ目の「入札戦略を変更せずに、新規顧客の獲得レポートを作成する」が、今回追加された選択肢にあたります。入札戦略を目標コンバージョン単価のまま維持できる点が、上2つとの違いです。

なお2026年8月11日時点では、Google広告ヘルプの「「新規顧客の獲得」目標に基づく入札について」に、このレポート専用の選択肢の記載は見当たりません。管理画面が先行している状態のため、仕様の細部は今後の更新で変わる可能性があります。

これまでの回避策|値を極小にして影響を打ち消す運用

Search Engine Landは、これまで多くの広告主が新規顧客の価値に0.01という極めて小さい値を設定し、実質的な影響を出さないままレポートだけを利用していたと伝えています。目的は測定なのに、設定上は入札調整として登録されている状態でした。

この運用には、引き継ぎ時に意図が伝わりにくいという弱点があります。設定画面だけを見た人には、入札調整として本気で設定したのか、レポート目的なのかが判別できません。値が小さいとはいえ、入札に対してまったくの無影響と言い切れない点も気になるところでした。

公式な選択肢が用意されたことで、設定の意図がそのまま画面に残るようになります。運用体制が複数名にまたがる場合ほど、この差は効いてきます。

前提条件|新規顧客はどう判定されるのか

レポートを有効にする前に、判定の仕組みを押さえておく必要があります。数字の見え方が、計測の設定に左右されるためです。

Google広告ヘルプによると、新規顧客の判定には主に次の方法があります。

  • 自動検出: 設定した期間内に購入がない顧客を新規として扱う。推奨期間は540日
  • コンバージョンタグのパラメータ: new_customer に true / false を渡して広告主側から明示する
  • Shopifyなどの連携: 「Google & YouTube アプリ」経由で自動的に識別される

前提として、コンバージョンアクションのカテゴリを「購入」に設定しておく必要があります。またヘルプでは、過去540日間のキャンペーンアクティビティと購入データを基に、オーディエンスリストが自動作成されると説明されています。

自動検出だけに頼る場合、判定の材料はGoogle広告が計測できた範囲に限られます。実店舗での購入や、別チャネル経由の取引は含まれません。オンラインで初回購入したユーザーとして識別される仕組みである以上、事業側が持つ顧客データベース上の「新規」とは一致しないと考えるほうが安全です。

使いどころ|まず観測、必要なら入札へ

この選択肢が効いてくるのは、次のような場面だと考えます。

  1. 入札を変えずに新規比率を把握したい: 配信が安定しているキャンペーンで、構成比だけを継続的に見る
  2. 入札に反映する前の事前観測: 新規顧客への価値調整を入れる前に、現状の内訳を数か月分ためる
  3. 値ベース入札に移行できない事情がある: 目標コンバージョン単価のまま運用したいキャンペーンで、測定だけ先に始める

とくに2番目は、提案の説得力に直結します。新規獲得へ重心を移す提案をするとき、現状の新規比率という実データがあるかどうかで、話の通りやすさが変わります。まず測り、傾向を確認してから入札へ反映する順序を取れるようになりました。

まとめ

今回のアップデートの要点を整理します。

項目内容
変更内容「新規顧客の獲得」設定に、入札を変更せずレポートだけを有効にする選択肢が追加
報道時期Search Engine Landが2026年8月7日に報道
日本語UI2026年8月11日時点で「入札戦略を変更せずに、新規顧客の獲得レポートを作成する」と表示
公式ヘルプ同時点でレポート専用の選択肢の記載は未確認(管理画面が先行)
前提条件購入コンバージョンの計測、new_customer パラメータまたは自動検出(推奨540日)
注意点判定はオンラインの初回購入が基準。CRM上の新規定義とは一致しない場合がある

まず試すべき1アクション: 主要キャンペーンの設定画面で「新規顧客の獲得」を開き、レポートのみの選択肢が表示されるかを確認してください。表示される場合は、購入コンバージョンの計測状況を点検したうえで、影響の小さいキャンペーンから有効にして数字の出方を見るのが現実的です。

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