OpenAIが2026年8月上旬、広告主向けにChatGPT広告の週次プロダクトアップデートを告知しました。中心はコンバージョン最適化キャンペーンの拡充と、計測まわりの改善です。
とくに実務への影響が大きいのは次の3点です。商品フィードキャンペーンでのoCPC(コンバージョン最適化CPC)ベータ提供、既存Webピクセルへの自動詳細マッチング(AAM)の自動有効化(2026年8月17日)、そしてブラジル・メキシコへの提供拡大です。順に整理します。
商品フィードでもコンバージョン最適化(oCPC)が使えるように
商品フィードキャンペーンで、コンバージョン最適化CPC(oCPC)がベータ提供になりました。これまでコンバージョン目的を選べるのは標準キャンペーンのみでしたが、フィード配信でもコンバージョンへの最適化が選択肢に入ります。
初期リリースの対象は、固定入札または手動入札を使うクリック課金キャンペーンで、正の値のコンバージョン入札上限の設定が前提です。課金はクリック単位のまま、コンバージョンしやすいクリックへ配信を寄せる方式で、標準キャンペーンのoCPCと同じ考え方です。
あわせて、oCPCキャンペーンの作り方も増えています。
- 既存のCPCキャンペーンを複製して、oCPCキャンペーンとして作成できる
- oCPCキャンペーンの一括作成に対応
- 複製時、対象になり得るコンバージョンイベントが1つだけの場合はAds Managerが自動で設定。複数ある場合は選択を求められる
計測まわりの更新
Pixel検証診断
Ads Manager上で、Pixelの検証情報を詳しく確認できるようになりました。イベントが送信前に破棄された理由、対象フィールド、エラー種別、推奨される対処までが表示されます。確認手順は次のとおりです。
- Ads Manager → ツール → コンバージョン
- 画面右側の診断パネルを開く
自動詳細マッチング(AAM)が既存Pixelにも適用へ
自動詳細マッチング(AAM)が新規Webピクセルのデフォルトになりました。さらに2026年8月17日には、既存のWebピクセルでも自動的に有効化されます。AAMは、ウェブサイトのフォームに入力された顧客情報をハッシュ化して送信し、コンバージョンと広告のマッチング精度を高める仕組みです。
有効化を望まない場合は、8月17日より前に次の手順でオプトアウトできます。
- Ads Manager → ツール → コンバージョン → データソース
- 対象のピクセルを選び「ピクセルを編集」からAAMを無効にする
外部計測ツールとの連携拡大
- Triple Whale: ChatGPT広告を接続し、他チャネルと並べてパフォーマンスを計測可能に。同社のSonar OptimizeもChatGPT広告に対応し、より強いコンバージョンシグナルをOpenAIへ返送できるとしています
- Hightouch: コンバージョンイベントをChatGPT広告へ送信するConversions API連携に対応
配信面と提供地域の拡大
複数商品カルーセルのテスト
商品フィード広告で、1つの広告ユニットに複数の商品を並べて表示するカルーセル形式のテストが始まりました。

出典:OpenAI(広告主向けプロダクトアップデートより)
ブラジル・メキシコで提供開始へ
今後1週間ほどでブラジルとメキシコでChatGPT広告が開始される予定です。両市場にビジネスを持つ広告主にとって、リーチ拡大の新しい選択肢になります。
動的URLパラメータ
ランディングページのクエリパラメータで {campaign_id}・{ad_group_id}・{ad_id}・{ad_account_id} のマクロがサポートされ、配信時に値が自動で挿入されます。広告ごとに手動でパラメータを付与せず、GA4など自社アナリティクスへID情報を引き渡せます。
実務でのアクションポイント
- 8月17日までにAAMの方針を決める: 既存Pixelにも自動適用されるため、プライバシーポリシーや社内ルールと照らして、有効のままにするかオプトアウトするかを事前に判断しておきましょう
- 商品フィード×oCPCのテスト: フィード配信でCPC運用中なら、既存キャンペーンの複製機能でoCPC版を並走させると比較がしやすい構成になります
- 診断パネルでイベントの取りこぼしを確認: Pixel検証診断で、破棄されているイベントがないかを一度確認しておくと、oCPCの学習に使うシグナルの質を底上げできます
なお、日本のAds Managerでこれらの機能がいつ反映されるかは、告知内では明示されていません。管理画面で順次確認することをおすすめします。