Googleは、Merchant Centerの商品データ仕様の2026年アップデートをヘルプページで告知しています。配送関連の新属性3種と商品動画用のvideo_link属性が追加され、商品画像の最小解像度要件は500×500ピクセルに引き上げられます。新属性はいずれも任意ですが、画像要件は2027年1月31日から強制適用されます。低解像度の画像でフィードを運用しているECサイトは、猶予期間中の対応が必要です。本記事では変更内容と、フィード運用の実務で押さえるべきポイントを整理します。
変更点の全体像|新属性4種と画像要件の引き上げ
今回のアップデートは単一の機能変更ではなく、商品データ属性に関する複数の変更をまとめた告知です。内容は次の5点に整理できます。
| 変更内容 | 属性 | 概要 |
|---|---|---|
| 発送締め切り時間 | handling_cutoff_time | 当日出荷の締め切り時刻を商品単位で指定できる新属性 |
| 最低注文額 | minimum_order_value | 発送に必要な最低購入金額を商品単位で指定できる新属性 |
| ロイヤルティ配送特典 | loyalty_program_labelほか | shipping属性のサブ属性として会員向け配送特典を指定可能に |
| 商品動画リンク | video_link | 商品動画のURLを送信できる新しい任意属性 |
| 画像解像度要件 | image_linkほか | 最小解像度を500×500ピクセルに引き上げ |
新属性4種はいずれも任意(optional)であり、追加しなくてもフィードが停止することはありません。一方、画像解像度は既存要件の引き上げであり、期限付きで強制適用される点が性質として異なります。対象はMerchant Centerで商品フィードを送信している事業者全般で、ヘルプページに地域や業種を限定する記載はありません。
最重要の変更|商品画像の最小解像度が500×500pxに
これまでの商品画像の最小解像度は、衣料品以外が100×100ピクセル、衣料品が250×250ピクセルでした。今回のアップデートで、この要件が一律500×500ピクセルに引き上げられます。適用は段階的に進みます。
2026年4月14日以降、要件を満たさない画像にはMerchant Centerの診断で警告が表示されます。強制適用は2027年1月31日からで、それまでは既存の低解像度画像も配信対象として許容されます。Googleは猶予期間中、高解像度の近似画像の利用やAIによるアップスケールで自動最適化する場合があると説明しています。
推奨解像度は1500×1500ピクセル以上です。画像は64メガピクセル・16MBを超えないこと、商品が画像全体の75〜90%を占めることという既存の推奨事項は変わりません。
新属性4種|配送情報の精緻化と商品動画への布石
新属性は、配送関連の3種と商品動画用の1種に分かれます。いずれも2026年4月14日から送信を受け付けています。
配送関連では、handling_cutoff_timeで当日出荷の締め切り時刻を商品単位で指定できます。従来はアカウント単位の設定しかできなかったため、商品ごとに出荷体制が異なる場合の表現力が上がります。minimum_order_valueは発送に必要な最低購入金額、loyalty_program_labelとloyalty_tier_labelはロイヤルティ会員向けの配送特典を、それぞれ商品単位で指定する属性です。
video_linkは商品動画のURLを送信する属性です。使用シーンや多角的な見た目を伝える動画を、Google上の商品表示に活用することが想定されています。スケジュールは二段階で、2026年4月14日時点では技術検証のみが行われ、2026年6月30日から動画が配信対象になりポリシー・品質検証が始まっています。動画側でエラーが出ても影響は動画の配信のみで、商品オファー自体の配信には影響しないと明記されています。
| 属性 | 用途 | 時期 |
|---|---|---|
handling_cutoff_time | 当日出荷の締め切り時刻を商品単位で指定 | 2026年4月14日から送信可 |
minimum_order_value | 発送に必要な最低購入金額を指定 | 2026年4月14日から送信可 |
loyalty_program_label / loyalty_tier_label | 会員向け配送特典をshippingのサブ属性として指定 | 2026年4月14日から送信可 |
video_link | 商品動画のURLを送信 | 2026年6月30日から配信対象 |
事実としてはここまでが公式ヘルプの記載です。筆者の見解としては、配送3属性は「いつ届くか」の表示精度を上げる流れ、video_linkは商品面での動画活用を広げる布石と読めます。競合との差がつきやすいのは、任意だからこそ対応率が低い初期段階です。
運用者が取るべき対応
フィード運用の実務では、次の順で確認を進めるのが効率的です。
- Merchant Centerの診断画面で、画像解像度の警告が出ている商品数を確認する
- 500×500px未満の画像を洗い出し、差し替えのスケジュールを2027年1月31日から逆算して立てる
- 新規の商品登録フローでは、最初から1500×1500px以上の画像を使う運用に切り替える
- 商品ごとに出荷締め切りや最低注文額が異なる場合、
handling_cutoff_timeとminimum_order_valueの追加を検討する - 商品動画を保有している場合、
video_linkでのフィード送信を検討する - フィード管理ツールやCMS連携を使っている場合、新属性への対応状況をツール側に確認する
まとめ
今回のアップデートの要点を整理します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 告知内容 | Merchant Center商品データ仕様の2026年アップデート |
| 新属性 | handling_cutoff_time・minimum_order_value・ロイヤルティ系サブ属性・video_link(いずれも任意) |
| 画像要件 | 最小解像度を500×500pxに引き上げ(推奨は1500×1500px以上) |
| スケジュール | 2026年4月14日に警告開始、2026年6月30日に動画配信開始、2027年1月31日に画像要件を強制適用 |
| 対象 | Merchant Centerで商品フィードを送信する事業者全般(地域限定の記載なし) |
まず試すべき1アクション: Merchant Centerの診断画面を開き、画像解像度に関する警告が出ている商品件数を確認してください。件数が分かれば、差し替えに必要な工数と期限までの余裕を見積もれます。新属性の検討は、この棚卸しが終わってからでも間に合います。