DOOHとプログラマティックDOOHとは
DOOH(デジタル屋外広告)は、駅や電車、エレベーター、空港、タクシー、店頭などのデジタルサイネージに配信する広告です。紙のポスターや固定看板と違い、映像や静止画を差し替えられます。
プログラマティックDOOHは、この配信を自動化した仕組みです。時間帯や立地、天気や人流データに応じて、配信内容や配信面を出し分けます。ネット広告に近い柔軟さで屋外の枠を扱える点が進化しています。
全体像はCTV・デジタル音声・DOOH入門で整理しています。あわせてご覧ください。
日本の代表例:LIVE BOARD
日本の代表的なプレイヤーがLIVE BOARDです。NTTドコモと電通の合弁会社として2019年に設立されました。
LIVE BOARDマーケットプレイスでは、DSPとSSPを統合したプラットフォームを提供しています。2026年1月時点で、全国6万スクリーンを超える規模とされています。この数値は同社の公表にもとづくため、最新は公式情報で確認してください。
課金は、視認数(インプレッション)を基準にした方式です。何人が実際にサイネージを見たかを推計し、その数に応じて費用が決まります。モバイル空間統計と連携し、人流データを配信や計測に活かせる点も特徴です。
買い方とターゲティング
プログラマティックDOOHの買い方は、大きく2つです。マーケットプレイスを通じて直接買う方法と、DSP経由で買う方法があります。既存の運用型広告に近い操作感で扱える点が広がっています。
ターゲティングの軸は次のとおりです。
| 軸 | 内容の例 |
|---|---|
| 全面 | 対象ネットワーク全体へ一斉に配信 |
| デモ | 立地の推計属性に応じて配信 |
| カスタムエリア | 任意のエリアを指定して配信 |
| ウェザー | 天気の条件に連動して配信 |
たとえば、暑い日に冷たい飲料の広告を出す、といった天気連動の配信ができます。特定エリアの店舗周辺だけに配信するカスタムエリアの設計も可能です。届けたい場面に合わせて条件を組み立てます。
効果測定の考え方
DOOHは、視認数を基準にした指標が出発点になります。加えて、人流データ連携による来店計測が用いられます。広告接触エリアの人が、後日どれだけ店舗を訪れたかを推計する手法です。
来店計測では、unerryなどの人流データを活用する取り組みがあります。ブランドリフト調査で、認知や好意度の変化を確認する方法もあります。直接コンバージョンやROASより、来店や認知の指標が中心になりやすい枠です。
市場規模の捉え方
電通「2025年 日本の広告費」では、屋外広告が3,042億円(前年比105.3%)、交通広告が1,736億円(前年比108.6%)でした。ただし、これらはアナログの看板なども含む全体の数値です。