この記事でわかること
- Microsoft広告のAI Maxが8月19日からグローバル展開を始めました。
- AI Maxは検索語句の照合、テキストのカスタマイズ、URLの展開の3機能で構成されています。
- 既存の自動生成テキストと予測マッチングはAI Max配下へ移りますが、他の機能は別途オプトインが必要です。
生成AIによる要約
2026年6月のActivate 2026でパイロット提供が発表されたMicrosoft広告のAI Maxが、8月19日からグローバル展開に入りました。対象は全アカウントの検索キャンペーンです。パイロットの段階では試せるアカウントが限られていましたが、これで自分のアカウントで検証できる状態に近づきます。
情報源はMicrosoft広告のプロダクトリエゾンであるNavah Hopkins氏の発信です。展開は順次進むため、管理画面への反映時期はアカウントによって差が出る可能性があります。
AI Maxを構成する3つの機能
Microsoft広告のAI Maxは、独立した3つの機能をまとめた名称です。
検索語句の照合は、登録済みのキーワードリストの外側へリーチを広げます。キーワードだけでなく、広告文、ランディングページ、ユーザーの意図、文脈のシグナルを使って関連する検索を判定する仕組みです。Microsoftは、BingやCopilot上のAI検索で発生する会話的で長い問い合わせに対して、この機能が有効だと説明しています。
テキストのカスタマイズは、既存のクリエイティブアセットとWebサイトの内容をもとに、追加のメッセージパターンを生成します。オークションの時点で、その検索に合う組み合わせを選ぶ設計です。
最終的な URL の展開は、あらかじめ指定した1ページへ全員を送る代わりに、サイト内からユーザーの意図に近いページを選びます。検索語句、広告文、遷移先ページの3者の一貫性を高めることが狙いとされています。
日本語の管理画面では、キャンペーン設定の中に「AIマックス」という名称のセクションとして表示されます。セクション全体のトグルと、機能ごとのチェックボックスが分かれた構成です。

トグルとチェックボックスがすべてオフの状態から始まる点は、オプトインという説明と一致します。「最終的な URL の展開」には「特定の URL を除外する」が併設されており、遷移先に使わせたくないページを個別に指定できます。
Microsoftはこの3つを補完的なものと位置づけ、まとめて検証することを勧めています。同時に、ブランドコントロール、URLルール、広告グループ単位の設定で自動化の範囲を管理する前提も示されています。
オプトインは維持されるが、一部の設定は自動で移る
今回の展開で運用者が確認すべき点は、既存の自動化機能の扱いです。検索キャンペーンで自動生成テキストアセットや予測マッチングをすでに使っている場合、それらの機能はAI Maxの傘下へ移り、対応する設定が有効の状態になります。
一方で、AI Maxの他の機能が自動的に有効化されることはありません。AI Max自体は新規と既存の両方でオプトインの扱いが維持されます。使っていなかった機能が知らないうちに動き出すわけではありませんが、使っていた機能の置き場所が変わる、という理解が正確です。
Google広告からインポートする場合の挙動
Microsoft広告を運用する多くのアカウントでは、Google広告からのインポートが日常的に使われています。AI Maxの設定はこのインポートでも引き継がれます。
インポート元の検索キャンペーンでAI Maxの機能が有効になっていれば、Microsoft広告側でも対応する設定が保持されます。ただし例外が一つあります。動的検索広告(DSA)からアップグレードされたAI Max検索キャンペーンは、Microsoft広告側ではDSAキャンペーンに戻る扱いです。Microsoftは追加の機能開発を進めている間の措置と説明しています。
Google広告側でDSAからAI Maxへの移行を済ませたアカウントでは、インポート後のキャンペーンタイプが想定と変わる可能性があります。移行を進めている最中なら、インポート結果の確認を手順に入れておく必要があります。
検証の進め方
Microsoftは最適化実験を使って、AI Max全体または個別機能をテストしてから広げる方法を案内しています。3機能をまとめて有効化すると、成果が変動したときにどの機能が効いたのかを切り分けられません。
実務としては、影響範囲の見えやすい機能から順に確認する進め方が扱いやすくなります。検索語句の照合は配信対象そのものを広げるため、成果への影響が最も大きく、検索語句レポートで結果を追いやすい機能でもあります。テキストのカスタマイズは表現の管理が論点になり、最終的な URL の展開はサイト構造の整い方に結果が左右されます。
まとめ
Microsoft広告のAI Maxグローバル展開の要点を整理します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 展開開始 | 2026年8月19日から全アカウントへ順次 |
| 対象 | 検索キャンペーン |
| 構成機能 | 検索語句の照合、テキストのカスタマイズ、最終的な URL の展開 |
| オプトイン | 新規・既存ともにオプトインを維持 |
| 自動移行 | 自動生成テキストアセットと予測マッチングはAI Max配下へ移り有効化 |
| インポート | Google広告からの設定引き継ぎに対応。DSA由来のAI MaxはDSAへ戻る |
まず試すべき1アクション: Microsoft広告管理画面で、自動生成テキストアセットまたは予測マッチングを有効にしている検索キャンペーンを確認してください。該当があれば、そのキャンペーンがAI Maxへの移行対象です。移行後に有効になる設定を先に把握しておけば、展開が届いたときの確認が短時間で済みます。
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参照元
ryottaman
広告代理店で17年、現在は事業会社でインハウスマーケティングを担当しています。
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