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動的リマーケティング用フィード設計ガイド|業種別のフィード構成と活用パターン

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動的リマーケティングにフィードが必要な理由

動的リマーケティングの仕組み1. サイト訪問ユーザーが商品や物件ページを閲覧2. 行動データ取得タグが閲覧IDを広告媒体に送信3. フィード照合閲覧IDでフィードの商品情報を特定4. 広告生成画像・価格・名称でパーソナライズ広告データフィードの役割商品ID・名称・画像URL・価格などの属性を格納しタグから送信されたIDと照合して広告素材を自動生成する

動的リマーケティングは、ユーザーが閲覧した商品や物件を広告にそのまま表示する手法です。汎用バナーと比べて、コンバージョン率が2〜3倍高いという実測データも報告されています。この仕組みを支えているのがデータフィードです。

ショッピング広告ではMerchant Centerにフィードを登録しますが、小売以外の業種では別の仕組みを使います。Google Adsでは「ビジネスデータ」として管理画面からアップロードし、Metaでは「カタログ」として登録する形になります。不動産、旅行、教育、人材など業種ごとに必要な属性が異なるため、業種に合った設計が欠かせません。

Google Adsの業種別フィードタイプ

Google Adsの動的リマーケティングは、小売とは別に8つのフィードタイプを提供しています。フィードタイプはキャンペーン作成時に選択し、以後の変更はできません。

フィードタイプ対象業種の例主な用途
Education大学、専門学校、オンライン講座閲覧したコース・プログラムの再表示
Flights航空会社、旅行代理店検索した路線・フライトの再訴求
Hotels and Rentalsホテル、民泊、レンタルスペース閲覧した宿泊施設の価格表示
Jobs求人サイト、人材紹介閲覧した求人の再表示
Local Deals店舗クーポン、地域サービス近隣のセール・特典の再訴求
Real Estate不動産ポータル、仲介業者閲覧した物件の画像・価格表示
Travel旅行代理店、観光サイト検索した旅行先の再訴求
Custom上記に該当しない業種全般任意の商品・サービスの動的表示

フィードの形式はCSV・TSV・XLS・XLSX(UTF-8推奨)に対応しています。1アカウントあたり500万行・100本が上限で、1属性は3,000バイトまでです。列名(ヘッダー)は日本語フィードでも英語表記を維持する必要があります。

業種別の必須属性と推奨属性

すべての業種で共通する必須項目は「一意のID」「表示名」「遷移URL」の3点です。これに加え、業種ごとに推奨属性が異なります。

不動産(Real Estate)

属性名必須/推奨説明
Listing ID必須物件の一意な識別子
Listing name必須物件名称
Final URL必須物件詳細ページのURL
Image URL推奨物件の外観・内観画像
Price推奨価格または賃料
City name推奨所在地の市区町村名
Similar Listing IDs推奨類似物件のID(レコメンド拡張用)

旅行(Travel)/ホテル(Hotels and Rentals)

属性名必須/推奨説明
Destination ID/Property ID必須目的地または施設の識別子
Title/Property name必須表示名
Final URL必須詳細ページのURL
Price推奨基本料金
Sale price推奨セール価格(取消線表示に対応)
Star rating推奨ホテルの星評価
Address推奨所在地
Similar Destination IDs推奨類似旅行先のID

教育(Education)/求人(Jobs)

属性名必須/推奨対象
Program ID/Job ID必須教育・求人共通
Program name/Title必須教育・求人共通
Final URL必須教育・求人共通
School name推奨教育
Area of study推奨教育
Salary推奨求人
Category推奨求人(職種分類)
Contextual keywords推奨教育・求人共通(マッチ精度向上)

運用メモ Similar IDsやContextual keywordsは、閲覧履歴にないアイテムの推薦に使われます。在庫切れや掲載終了になった物件・求人の代替表示にも有効なため、可能な限り設定してください。

タグとフィードの突合設計

動的リマーケティングが正しく機能するには3つの要素が必要です。ウェブサイトのタグ、ビジネスデータフィード、キャンペーン設定が連動して初めて広告が生成されます。特に重要なのが、IDとgoogle_business_verticalの一致です。

突合に必要な3要素

要素役割設定場所
ウェブサイトタグユーザー行動とIDを送信GTMまたはグローバルサイトタグ
ビジネスデータフィード商品・物件情報の属性を格納Google Ads「ビジネスデータ」
キャンペーン設定フィードとビジネスタイプを紐付けGoogle Ads キャンペーン設定

google_business_verticalの値

タグで発火させるイベントには、業種を示すパラメータが必要です。この値がフィードのビジネスタイプと一致していないと、広告は生成されません。

業種google_business_verticalの値
不動産real_estate
旅行travel
教育education
求人jobs
ホテルhotel_rental
フライトflights
カスタムcustom

ID不一致の典型パターン

フィードのID列とタグが送るidパラメータが完全一致しないと、広告は表示されません。管理画面に「一致率が低い」アラートが出たら、以下の点を確認してください。

  • 大文字・小文字の違い(「ABC-001」と「abc-001」は別物と判定)
  • 前後のスペース混入
  • 数値型と文字列型の不一致(123と”123”)
  • URLエンコードの有無

Metaのカタログとの比較

Metaの動的広告(Advantage+カタログ広告)はGoogle Adsとは設計思想が異なります。両媒体の違いを把握したうえでフィードを設計すると、運用がスムーズになります。

比較項目Google AdsMeta
フィード管理単位ビジネスデータ(手動アップロード)カタログ(CSV/XML/API)
業種選択の方式キャンペーン作成時に業種を指定カタログ作成時にプロダクトタイプを選択
タグとの突合方式IDとgoogle_business_verticalで突合Pixelイベントとitems配列で自動突合
リアルタイム更新スケジュール取得またはAPIAPI/フィードURL定期取得
特別規制なし不動産は「HOUSING」カテゴリ指定が必須

Metaの旅行広告はHotel・Flight・Destinationの3サブタイプに分かれます。それぞれ独立したカタログを作成する設計です。不動産広告は「特別な広告カテゴリ」の指定が必要で、差別禁止規制への対応としてターゲティングに制限が加わります。

フィード品質の維持と改善

フィードは一度作って終わりではありません。継続的なメンテナンスがパフォーマンスに直結します。更新頻度は最低でも週1回、価格や在庫の変動が大きい業種では日次更新が推奨されます。

よくあるエラーと対処法

エラー内容原因対処法
一致率が低いフィードIDとタグIDの不一致IDフォーマットを統一する
フィードが処理されないヘッダーが日本語になっている列名を英語に修正する
広告が生成されないgoogle_business_verticalの未設定タグにパラメータを追加する
画像が表示されない画像URLの期限切れ・リンク切れ固定URLに差し替える
属性値エラー3,000バイト上限の超過テキストを短縮する

フィード改善の優先順位

  1. ID突合率を100%に近づける(最優先)
  2. 画像URLの有効性を定期的に検証する
  3. 価格・在庫の更新頻度を上げる
  4. Similar IDsやContextual keywordsで推薦精度を高める

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