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アドベリフィケーションとビューアビリティ|第三者検証と視認性の実務ガイド

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アドベリフィケーションとは

アドベリフィケーションは、配信された広告が正しく届いているかを第三者が検証する仕組みです。検証の観点は大きく3つあります。視認性、トラフィックの正当性、掲載面の適切性です。

媒体自身のレポートだけでは、掲載品質を客観的に判断しにくい場面があります。第三者の立場で計測することで、広告費が有効に使われているかを見極めやすくなります。ブランドセーフティを土台とすれば、その効果を数値で確認する層がアドベリフィケーションです。

ビューアビリティの定義

ビューアビリティは、広告が実際に見える状態で表示されたかを示す指標です。MRCとIABが2014年に基準を策定しました。この基準が業界の共通言語になっています。

ディスプレイ広告面積の50%以上連続1秒以上動画広告面積の50%以上連続2秒以上
広告タイプ視認可能とみなす条件
ディスプレイ広告面積の50%以上が連続1秒以上表示
動画広告面積の50%以上が連続2秒以上表示
大型ディスプレイ30%以上が連続1秒以上表示

大型広告とは、24.2万ピクセルを超えるサイズを指します。面積が大きいため、50%ではなく30%という緩めの条件が適用されます。GoogleではこのビューアビリティをActive Viewとして計測できます。

vCPMという単価

ビューアビリティと関連する単価がvCPMです。vCPMは、視認可能インプレッションのみを対象にした1,000回あたりの単価です。通常のCPMが表示回数全体を分母にするのに対し、vCPMは見えたインプレッションだけを数えます。

見える状態で届いた分にだけ費用が発生するため、掲載品質の評価に向いています。認知目的のキャンペーンでは、vCPMを基準に効率を見る考え方が有効です。

アドフラウドとIVT

アドフラウドは、広告費をだまし取る不正な仕組みの総称です。中心となる概念が無効トラフィック(IVT)です。IVTは、実際のユーザーによらない表示やクリックを指します。

IVTは2種類に分けられます。

区分内容識別方法
GIVT(一般)ボット、クローラーなどルールベースで識別
SIVT(高度)ハイジャック端末、アドウェアなど高度な分析が必要

SIVTはより巧妙で、通常のフィルタでは見抜きにくい特徴があります。検知範囲としては、SIVTはGIVTを包含する形で捉えられます。

代表的な手口の一つがドメインスプーフィングです。低品質なサイトが、優良サイトになりすまして広告枠を売る不正です。買い手は良質な面に出したつもりでも、実際は別の面に配信されます。

近年はMFA(Made for Advertising)も課題になっています。MFAは、広告表示だけを目的に作られた低品質なサイトです。ANAと4A’sが2023年9月にこの用語を定義しました。厳密には不正ではありませんが、広告費の効率を下げる要因として注視されています。

検証ベンダー

アドベリフィケーションは、専門の第三者ベンダーが担います。代表的な3社を挙げます。

SIVT(高度な無効トラフィック)GIVT(一般)SIVTはGIVTを包含検証検証ベンダー(第三者)・IAS・DoubleVerify・HUMAN Security
  • IAS(Integral Ad Science)
  • DoubleVerify
  • HUMAN Security(旧White Ops)

いずれも媒体から独立した立場で、視認性、トラフィックの正当性、掲載面の適切性を検証します。大手媒体はこれらのベンダーと連携しており、レポートで検証結果を確認できます。自社の配信規模やリスク許容度に応じて、導入を検討する対象です。

透明性を支える仕組み

不正を防ぐには、広告の流通経路を透明にする仕組みも重要です。IAB Tech Labが2019年に整備した3つの標準が広く使われています。

仕組み宣言する主体役割
ads.txtパブリッシャー正規の販売者を宣言する
sellers.jsonSSP等販売者の情報を開示する
SupplyChain object(schain)各中間事業者転売経路を記録する

ads.txtは、サイト運営者が「この広告枠を売れるのは誰か」を明示します。これにより、なりすましの販売を排除しやすくなります。sellers.jsonは、その販売者が何者かを開示する仕組みです。

schainは、広告枠がどの経路をたどって売買されたかを記録します。3つを組み合わせることで、ドメインスプーフィングへの対策になります。買い手は経路を追跡し、不透明な中間業者を避けられます。

まとめ

アドベリフィケーションは、掲載品質を数値で裏づける層です。ビューアビリティで視認性を測り、IVT対策で不正を抑え、透明性の仕組みで経路を可視化します。この3つを組み合わせて掲載品質を守ります。

ブランドセーフティが「どこに出さないか」の守りだとすれば、アドベリフィケーションは「本当に届いたか」を確かめる検証です。両者はセットで機能します。まずは媒体レポートの視認性とIVTの数値を確認し、相場から外れた掲載面を見直すところから始めましょう。

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