Google広告の「コンバージョン経路」とは|概要ページに動画の表示回数と「ステージ別のパフォーマンス」が追加

この記事でわかること

Google広告の概要ページで、コンバージョン経路に動画の表示回数が含まれるようになり、ファネルの段階ごとに指標をまとめた「ステージ別のパフォーマンス」カードが加わりました。アトリビューションの「コンバージョン経路」レポートの見方と、概要カードとの違いもあわせて解説します。

生成AIによる要約

目次開く閉じる

Google広告の概要ページが更新されました。コンバージョン経路に動画の表示回数が含まれるようになり、新たに「ステージ別のパフォーマンス」カードが加わっています。Google広告ヘルプの「概要ページについて」に追記があり、Search Engine Landが2026年10月8日(米国時間)に報じました。

YouTubeやデマンド ジェネレーションの動画広告は、クリックされずに見られて終わることが多い広告です。そのため、ラストクリックだけで評価すると、獲得への貢献が見えにくくなります。今回の更新は、こうした動画の接点を概要ページで確認しやすくするものです。

「コンバージョン経路」は、Google広告では概要ページのカードと、アトリビューションのレポートの2か所に出てきます。本記事では、今回の更新内容に加えて、コンバージョン経路のレポートそのものの見方を整理します。GA4にも同名のレポートがありますが、本記事で扱うのはGoogle広告の管理画面のものです。

今回の更新内容

コンバージョン経路に「動画の表示回数」が加わった

概要ページのコンバージョン経路のカードに、動画の表示回数が含まれるようになりました。動画の再生回数(視聴)と区別するため、表示回数には目のアイコンが付きます。Search Engine Landによると、これまでこのカードで経路に出る動画の接点は視聴に限られていました。

ただし、対象には条件があります。ヘルプには、ウェブ コンバージョンの動画の表示回数が表示され、インポートしたGoogle アナリティクス 4のコンバージョンは含まれないと書かれています。GA4から取り込んだコンバージョンを主に使っているアカウントでは、このカードに動画の表示回数は出てきません。

「ステージ別のパフォーマンス」カードが加わった

もう1つの追加が「ステージ別のパフォーマンス」カードです。キャンペーンの指標を、認知度、比較検討、アクションの3段階に分けて表示します。ヘルプに列挙されている指標は次のとおりです。

段階表示される指標
認知度インプレッション数、インプレッション単価(CPM)、頻度、ユニークリーチ、認知度の伸び
比較検討視聴回数、広告視聴単価、100% 再生された動画、ブランド関連検索、検索数の増加、ビュースルー コンバージョン
アクションコンバージョン、コンバージョン単価(CPA)、コンバージョン リフト測定

一部の指標には条件があります。ブランド関連検索は、ブランド検索にアクセスできるユーザーのみが使えます。ブランド効果測定、検索数の増加、コンバージョン リフト測定は、リフト調査を設定している場合に表示されます。また、「コンバージョン」と「コンバージョン リフト測定」に含まれるのは、最適化対象のコンバージョンだけです。

「ステージ別のパフォーマンス」カードの構成認知度インプレッション数CPM・頻度ユニークリーチ調査設定時:認知度の伸び比較検討視聴回数・広告視聴単価100% 再生された動画ビュースルー コンバージョンブランド関連検索調査設定時:検索数の増加アクションコンバージョンコンバージョン単価(CPA)調査設定時:コンバージョン リフト測定「コンバージョン」に含まれるのは最適化対象のコンバージョンのみ(Google 広告ヘルプ「概要ページについて」より作成)

これまで、認知向けの動画キャンペーンと獲得向けのキャンペーンは、別々の指標で見るのが一般的でした。このカードでは、同じ画面の中で段階ごとに並べて確認できます。

コンバージョン経路のレポートとは

概要ページのカードは、コンバージョン経路の要点を見せる入口です。経路を詳しく分析するときは、アトリビューションのレポートを使います。

開き方とタブの構成

アトリビューション レポートは、[目標]メニューの[アトリビューション]から開きます。コンバージョン トラッキングを設定していれば表示されます。タブは次のとおりです。

タブわかること
概要コンバージョンまでの日数と広告インタラクション数、複数のデバイスをまたいだコンバージョン数、アシストに効いているキャンペーン
コンバージョン経路コンバージョンしたユーザーに共通する、広告インタラクションの順序
経路の指標コンバージョン達成までの平均日数・時間、平均インタラクション数
アシスト コンバージョン各キャンペーンなどが、最後ではない接点として経路に現れた回数
モデル比較アトリビューション モデルを変えたときのコンバージョン数の違い

このほか[DDA に切り替え]タブでは、ラストクリックなどのルールベースのモデルから、データドリブン アトリビューションに切り替えられます。

「コンバージョン経路」レポートの見方

このレポートには、コンバージョンしたユーザーがたどった広告インタラクションの並びが表示されます。既定の表示では、同じディメンションの値を持つインタラクションが1つにまとまり、繰り返された回数がわかる形で並びます。

Google広告の「コンバージョン経路」タブ。ディメンションはキャンペーンで、「キャンペーンB x2」の次に「キャンペーンC」のように、同じキャンペーンの繰り返しが回数付きで並んでいる

画面は[経路を表示]の状態です。同じキャンペーンへのインタラクションが「x2」などの回数付きで1つにまとまります。画像のキャンペーン名は置き換え、数値は伏せています。

表の右上にある[経路を表示]のメニューで[遷移パス]を選ぶと、同じ値が連続するインタラクションを1つとして扱います。キャンペーンや広告グループの間を、ユーザーがどう移っていったかを見るのに向いています。[デバイス]ディメンションを選べば、パソコン、タブレット、モバイルの順序も確認できます。

表示メニューを開き、「経路」と「遷移パス」のうち遷移パスを選ぼうとしている画面。表ではキャンペーンBとキャンペーンCが交互に並ぶ経路が表示されている

[遷移パス]に切り替えると、回数の表記が消え、キャンペーン間の行き来が順番どおりに並びます。

レポートで使う主な設定は次の3つです。

  • ディメンション:キャンペーン、広告グループ、キーワードなどから、経路をどの単位で見るかを選ぶ
  • コンバージョン アクション:既定ではメインのコンバージョン アクションがすべて含まれる。特定のアクションだけに絞ることもできる
  • ルックバック ウィンドウ:30日、60日、90日から選ぶ。コンバージョンから何日前までの広告インタラクションを経路に含めるかを決める

ルックバック ウィンドウは、コンバージョン アクションの「計測期間」とは別の設定です。計測期間は、広告のインタラクションの後、何日以内のコンバージョンを記録するかの設定です。ルックバック ウィンドウは、記録されたコンバージョンについて、どこまでさかのぼって経路を表示するかの設定です。

動画の接点はレポート側にもある

アトリビューションの「コンバージョン経路」レポートには、以前から「動画のインプレッション数を表示する」という切り替えボタンがあります。オンにすると、YouTubeキャンペーンとデマンド ジェネレーション キャンペーンによる動画広告のインプレッション数が経路に加わります。今回の更新は、これと同じ考え方を概要ページのカードにも広げたものと読めます。

「動画のインプレッション数を表示する」をオンにしたコンバージョン経路。目のアイコンが付いたキャンペーンBが、アイコンのないキャンペーンBと交互に並んでいる

オンにすると、動画広告のインプレッションが目のアイコン付きで経路に入ります。アイコンのない同じキャンペーンは、クリックなどのインタラクションです。

概要カードとレポートの違い

同じ「コンバージョン経路」でも、概要ページのカードとアトリビューションのレポートは別のものです。混同しやすい点をまとめます。

項目概要ページのカードアトリビューションのレポート
場所キャンペーンの[概要]ページ[目標]>[アトリビューション]>[コンバージョン経路]タブ
動画の接点の表記「動画の表示回数」(目のアイコン付き)「動画のインプレッション数を表示する」(切り替えボタンでオン)
対象のコンバージョンウェブ コンバージョンの動画の表示回数。インポートしたGA4のコンバージョンは含まないGoogle 広告のコンバージョン トラッキング、Google アナリティクスからのインポート、オフライン、通話、アプリのコンバージョン
向いている使い方日々の確認で傾向をつかむディメンションや期間を変えて詳しく分析する

レポート側の対象キャンペーンは、検索、ショッピング、動画、ディスプレイ(コンバージョンに対するお支払いを除く)、デマンド ジェネレーションです。P-MAXは「クロスネットワーク」、デマンド ジェネレーションは「Google が所有するチャンネル」というラベルで表示されます。アプリ キャンペーンは、まだサポートされていません。

数字を読むときの注意点

コンバージョン経路のレポートを読むときは、次の点に注意してください。

  • アトリビューション レポートが処理するのは、発生から7日以内にアップロードされたオフライン コンバージョンだけです。それより遅れて取り込んだ分は、標準のレポートや自動入札には反映されても、アトリビューション レポートには入りません
  • モデル比較では、検索パートナー ネットワーク、Gmail、アプリ キャンペーンからのコンバージョンが除外されます
  • レポートに出るのは、Google広告で配信した広告との接点だけです。自然検索やSNSなど他のチャネルを含めた経路は、GA4のコンバージョン経路レポートで確認します
  • [経路の指標]の平均インタラクション数は、自分のアカウントのキーワードと広告だけで数えます。そのため、経路が実際より短く見える場合があります

アトリビューション レポートと[キャンペーン]ページでコンバージョン数が合わないことがあります。これは上記の処理の違いによるもので、ヘルプでも異常ではないと説明されています。

まず試したいこと

動画キャンペーンを配信しているアカウントでは、まず概要ページで次の2点を確認してください。

  1. コンバージョン経路のカードに、目のアイコン付きの動画の表示回数が出ているか
  2. 「ステージ別のパフォーマンス」カードで、認知度と比較検討の数字がアクションとどう並んでいるか

カードに動画の表示回数が出ない場合は、使っているコンバージョンがGA4からのインポートかどうかを確認します。経路を詳しく見たいときは、アトリビューションの「コンバージョン経路」タブで「動画のインプレッション数を表示する」をオンにし、キャンペーン単位で並びを確認してください。

関連記事

この記事をシェア

参照元

この記事をAIと深掘りする

要約・疑問の解消に。記事のタイトル・URL・参照元を入れた質問文が自動で入力されます。

ryottaman

ryottaman

広告代理店で17年、現在は事業会社でインハウスマーケティングを担当しています。

SIGNALZの記事はAIを活用して作成し、10年以上の運用型広告の実務経験をもとに内容を確認・監修しています。制作方針の詳細はサイトについてをご覧ください。

この記事について感想やご質問を送れます

誤りの指摘、補足情報、ご質問など、お気軽にどうぞ。

Google検索の優先ソースにSIGNALZを追加

追加すると、Google検索のトップニュースでSIGNALZの記事が見つけやすくなります。AIモードとAIによる概要でも「優先」バッジが付きます。設定はいつでも解除できます。

追加する