Google広告のコンバージョン リフト測定、検索とP-MAXも管理画面から自分で設定できるように

この記事でわかること

Google広告のコンバージョン リフト測定(ユーザー単位)で、検索とP-MAXも担当者を通さず管理画面から設定できるようになりました。日本のアカウントでP-MAXを対象に調査を作成できることも確認しました。条件、設定の流れ、新しいメニューの場所を整理します。

生成AIによる要約

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Google広告のコンバージョン リフト測定(ユーザー単位)で、対応するキャンペーンに検索とP-MAXが加わりました。これまで両キャンペーンは、Googleの担当者を通して相談する前提でした。条件を満たすアカウントであれば、管理画面の「リフト調査」から自分で設定できます。日本の広告アカウントでも、P-MAXキャンペーンを対象にした調査を管理画面から作成できることを確認しました。

Googleの公式ブログなどでの発表は確認できていません。変わったのは公式ヘルプの記載です。Search Engine Landが10月7日に報じ、セルフサービスで使えるようになったと伝えています。

何が変わったか

9月22日時点のヘルプでは、ディスプレイ・検索・ショッピング・P-MAXで使いたい場合は、担当者に問い合わせるよう案内されていました。現在のヘルプは、対応するキャンペーンタイプとして次の6つを挙げています。

項目現在のヘルプの記載
対応するキャンペーンディスプレイ、検索、動画、デマンド ジェネレーション、アプリ、P-MAX
対象外iOSを対象とするアプリキャンペーン、旅行広告
アルファ版・ベータ版のキャンペーンタイプ担当者に利用条件を問い合わせる

ショッピングキャンペーンは、以前は担当者に相談する対象として名前がありました。現在の対応一覧には入っていません。

なお、ページ冒頭の「一部のGoogle広告アカウントでは利用できない。利用する場合は担当者に問い合わせる」という注意書きは残っています。検索とP-MAXが一覧に加わっても、すべてのアカウントで使えるとは限りません。日本での提供範囲について、ヘルプに個別の記載はありません。ただし、日本の広告アカウントでP-MAXキャンペーンを選び、調査を作成するところまで進められました。

コンバージョン リフト測定のしくみ

コンバージョン リフト測定は、広告によって純粋に増えたコンバージョンを測る機能です。ユーザーを、広告を見られるグループと、広告を出さないグループ(ホールドバック)に分けます。管理画面では、ホールドバックの割合を「トラフィック分割(対照群)」として指定します。両者のコンバージョンの差が、広告による増分です。

コンバージョン リフト測定のしくみ対象キャンペーンのユーザー広告を見られるグループ通常どおり配信ホールドバック広告を出さない(1〜50%)コンバージョンの差= 広告による増分結果は増分コンバージョン、iCPA(増分アクション単価)、iROAS(広告費用対効果の伸び)などで表示される

コンバージョン数の比較は、アトリビューションの考え方に左右されません。指名検索のように、広告がなくても発生したかもしれないコンバージョンを切り分けやすくなります。検索とP-MAXが対象になったことで、獲得の中心となるキャンペーンでも、この比較ができるようになりました。

利用の条件

条件は、今回の変更より前から同じです。9月22日時点のヘルプにも、同じ金額と件数が書かれていました。

条件内容
測定コンバージョン1,000件以上(補足データを含むコンバージョンは数えない)
予算5,000米ドル以上のキャンペーン予算
コンバージョン アクションコンバージョン リフト測定に対応したものを1つ以上トラッキングしている
調査の上限1つのキャンペーンが参加できる調査は同時に1つまで(ブランド効果測定・検索数の増加も含む)

ヘルプは、開始前に拡張コンバージョンと同意モードを実装しておくことも勧めています。Googleタグ ゲートウェイの設定も挙がっています。設定の途中で計測の準備状況が自動で診断され、警告があっても調査は保存できます。

設定の流れ

リフト調査のメニューは、[目標]>[測定]から[キャンペーン]>[テスト]へ移っています。従来の場所を開くと「リフト調査はテストに移行されます」という案内が表示され、現在のページは2026年後半に削除されると書かれています。

Google広告の[目標]>[測定]>[リフト調査]の画面。上部に「リフト調査はテストに移行されます」という案内があり、[キャンペーン]>[テスト]から利用すること、現在のリフト調査ページは2026年後半に削除されることが書かれている

設定は[キャンペーン]>[テスト]の[リフト調査]タブから行います。[調査を作成]かプラスボタンを押すと、作成画面が開きます。ヘルプでは、測定の種類として[コンバージョン リフト測定]を、テストグループの作成方法として[ユーザー別に設定]を選ぶ手順も案内されています。

  1. [リフト調査名]を入力する
  2. 測定するキャンペーンを選ぶ(CSVでのアップロードも可)
  3. 測定するコンバージョン目標を選ぶ
  4. [重視する指標]を、[コンバージョン](増分コンバージョンとiCPA)か[コンバージョン値](増分コンバージョン値とiROAS)から選ぶ
  5. [調査期間]と[トラフィック分割(対照群)]を決める
  6. [検出力]を確認し、[調査の作成]を押す

Google広告の「新しいリフト調査」の作成画面。リフト調査名の入力欄、選択したキャンペーン(タイプ:P-MAX)、コンバージョン目標、重視する指標(コンバージョン/コンバージョン値)が並ぶ。検出力は「この調査は、70〜80%の確実性でリフトを検出するように設定されています」と表示され、調査期間は7〜56日、トラフィック分割(対照群)は1〜50%の範囲で30%が入っている。予算と推定コンバージョン数は伏せている

画面には、選んだキャンペーンの過去のデータに基づく推奨設定が最初から入っています。今回の例では、トラフィック分割(対照群)は30%でした。調査期間は7〜56日の範囲で選べました。予算と推定コンバージョン数も、あわせて表示されます。

作成した調査は、[リフト調査]タブの一覧に並びます。開始日が来るまでのステータスは「保留」です。

Google広告の[キャンペーン]>[テスト]>[リフト調査]タブ。作成したP-MAXの調査が一覧に表示され、ブランド効果測定のステータス欄に「コンバージョン リフト測定:保留」、コンバージョン リフト測定の欄に「結果はレポートページ」と出ている

検出力は、調査の終了時にどれだけ確かな結果が得られそうかを示す見込みです。50〜95%の範囲で表示され、90%未満のときは90%に届くための予算の目安が示されます。50〜90%の結果は、方向性を見る参考として扱うよう案内されています。

運用で押さえたい点

ヘルプのベストプラクティスから、検索とP-MAXで特に関係するものを挙げます。

  • キャンペーンはまとめて選ぶ: 種類・オーディエンス・ターゲティングの考え方が同じキャンペーンは、すべて含めるよう推奨されています。一部だけを測ると、ホールドバック側のユーザーが測定外の広告を見るため、リフトを検出しにくくなります。
  • 期間は14日以上: 最短7日から設定できますが、通常は14日を超える期間が推奨です。コンバージョンまでに時間がかかる商材で14日未満にすると、絶対リフトが最大17%低く出た例があるとされています。
  • ホールドバックは機会とのトレードオフ: 割合を大きくするほど早くデータが集まりますが、広告を見せないユーザーも増えます。
  • 調査中の変更は通常の範囲で: 入札や予算の変更は問題ないとされています。クリエイティブやオーディエンスを変えると、結果の解釈が難しくなります。
  • 調査は再開できない: 終了日を変えれば一時停止できますが、終了した調査は再開できません。

とくにP-MAXは、検索・YouTube・ディスプレイなど複数の面に配信されます。面ごとのアトリビューションでは貢献を説明しにくいキャンペーンです。条件を満たすアカウントでは、増分を直接確かめる手段として検討できます。

まず[キャンペーン]>[テスト]の[リフト調査]を開いてください。作成画面で、検索やP-MAXのキャンペーンを選べるかどうかを確かめます。選べない場合は、担当者に問い合わせてください。

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ryottaman

ryottaman

広告代理店で17年、現在は事業会社でインハウスマーケティングを担当しています。

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