Yahoo!広告のターゲティング全体像
LINEヤフー広告には検索広告(YSA)とディスプレイ広告(YDA)があり、それぞれ異なるターゲティング手法を使います。両サービスを理解した上で、目的に応じたターゲティングを選択することが運用の基本です。
検索広告(YSA)のキーワードターゲティング
YSAの根幹はキーワードターゲティングです。ユーザーが検索したクエリと一致したキーワードに対して広告が配信されます。
マッチタイプの種類
| マッチタイプ | 記号 | 配信範囲 | 使いどころ |
|---|---|---|---|
| 部分一致 | (なし) | 関連語・類義語を含む広い範囲 | リーチ拡大・新規クエリ発掘 |
| フレーズ一致 | ”キーワード” | キーワードを含む順序一致 | 意図を保ちつつ範囲を確保 |
| 完全一致 | [キーワード] | 指定クエリまたは意図が同一 | 精度の高い配信に絞り込む |
Google広告と同様の3種類のマッチタイプが利用できます。ただし、各タイプの配信範囲はGoogle広告と完全に同一ではないため、検索クエリレポートで定期的に確認することが重要です。
対象外キーワードの設定
意図しない検索クエリへの配信を防ぐため、対象外キーワードの設定は必須です。競合他社名・求人系・無料系など、業種に関わらず基本的に除外すべきキーワードがあります。検索クエリレポートをもとに、配信開始後も継続的に追加していく習慣をつけましょう。
YDAのオーディエンスターゲティング
YDAはユーザーの特性に基づいてターゲティングします。主なオーディエンスの種類を整理します。
サイトリターゲティング
自社サイトを訪問したユーザーへの再配信です。購入に至らなかったカート離脱者や、商品詳細ページを閲覧したユーザーに絞ったリストを作成することで、購買検討中のユーザーに的確にリーチできます。サイトタグ(リターゲティングタグ)の設置が前提になります。
興味関心ターゲティング
旅行・育児・グルメ・スポーツなど、LINEヤフーが保有するユーザーの興味関心データをもとに配信します。特定カテゴリに興味を持つユーザー層全体にリーチしたい場合に使います。
類似ユーザー
既存の顧客リストやサイト訪問者リストを元に、類似した行動パターンを持つ新規ユーザーへ配信を拡張できます。認知獲得フェーズでの新規開拓に有効です。
カスタムセグメント
特定の検索クエリや閲覧URLのパターンをもとにオーディエンスを作成できます。より細かい意図に合わせたターゲティングが可能です。
サーチキーワードターゲティング(YDA固有の機能)
サーチキーワードターゲティングは、Yahoo!検索で特定のキーワードを検索したユーザーに対して、YDAの広告を配信できる機能です。これはYDA固有の機能で、Google ディスプレイ広告には同等の機能がありません。
設定方法は、広告グループのターゲティング設定画面でキーワードを入力するだけです。このキーワードを最近検索したユーザーに対して、YDAの配信面で広告が表示されます。
プレイスメントターゲティングとカテゴリターゲティング
コンテンツ面を指定してターゲティングする手法です。
プレイスメントターゲティング
特定のサイトURLや面を直接指定します。業界専門メディアや特定のコンテンツ面に狙い打ちで配信できる点が強みです。ただし、対象面が限定されるため、配信量が少なくなる場合があります。
カテゴリターゲティング
ニュース・スポーツ・グルメなどのコンテンツカテゴリを指定します。プレイスメントより広い面をカバーしつつ、コンテンツの文脈とターゲットを合わせた配信ができます。
ターゲティングの組み合わせ方
複数のターゲティングを組み合わせることで、配信の精度を高められます。
| 組み合わせ | 効果 |
|---|---|
| 興味関心 + デモグラフィック | 特定属性の潜在層を絞り込む |
| サーチKW + リターゲティング | 検索経験ありの訪問者に再接触 |
| カテゴリ + 入札調整(年齢) | 媒体文脈と属性を掛け合わせる |
| 類似ユーザー + プレイスメント | 高品質面への新規拡張 |
ターゲティングを絞り込みすぎると配信量が減少し、機械学習が進みにくくなります。初期は広めに設定してデータを蓄積し、成果が見えてから段階的に絞り込むアプローチが有効です。