広告が急に出なくなる「広告配信の制限」がGoogle広告の全面へ拡大|不承認にならないまま表示回数だけ絞られる

この記事でわかること

Googleの「広告配信の制限」は、個々の広告を不承認にせずアカウント単位で表示回数を絞る仕組みです。2026年6月に検索へ、8月にYouTube・Gmail・Playストア・Discoverへと対象が広がりました。判定に使われる7つの要素と、解除の手順を公式ヘルプの記載から整理します。

生成AIによる要約

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配信も入札も変えていないのに、ある日から広告の表示回数だけが落ちる。審査の状況を見ても、不承認になった広告は1件もない。

こういうとき、Googleの「広告配信の制限」に当たっている可能性があります。個々の広告を不承認にせず、アカウント単位で表示回数を絞る仕組みです。

この仕組み自体は以前からありましたが、2026年に対象が大きく広がりました。6月にGoogle検索へ、8月にYouTube・Gmail・Playストア・Discoverを含む全面へと拡大しています。本記事では、Googleの公式ヘルプの記載だけをもとに整理します。

何をする仕組みか|広告は生きたまま、表示回数だけが減る

公式ヘルプは、好ましくない広告エクスペリエンスにつながる可能性が高い広告について、表示回数を制限すると説明しています。対象になるのは「不適格」と判断された広告主です。

重要なのは、個々の広告は不承認にならない点です。審査のステータスは有効のまま、表示される機会だけが絞られます。

不承認であれば管理画面に理由が出るので気づけます。この仕組みはそうならないため、指標の落ち方から逆算して疑うことになります。

不承認と「広告配信の制限」の違い広告の不承認単位は広告や広告グループステータスに不承認と出る理由がその場で分かる直して再審査に出す広告配信の制限単位はアカウント広告は有効のまま表示回数だけが絞られるアカウント内通知で知らされる

何で判定されるのか|7つの要素

公式ヘルプは、適格かどうかの判断に次の要素を考慮すると記載しています。

  • アカウントの属性
  • ユーザーのアクションとユーザーに関するレポート
  • アカウントの成熟度
  • 広告フォーマットの利用状況
  • ポリシー遵守の履歴
  • 広告主様の業種
  • 広告主様の適格性確認のステータス

運用の巧拙ではなく、アカウントの素性と履歴を見る作りです。成熟度が挙がっていることから、開設して間もないアカウントほど当たりやすい設計だと読めます。

最後の適格性確認は、いわゆる広告主の本人確認にあたるものです。公式ヘルプは、すべてのポリシーを遵守し、対象であればこの確認を完了することが、適格な広告主になる条件だと説明しています。

2026年の2回の拡大|検索から、ほぼ全面へ

2026年に入って、対象範囲の更新が2回告知されています。

2026年6月の更新は、Google検索へ対象を広げるものです。段階的に始まり、2028年までに完了する予定とされています。ユーザーからの報告を重視し、他社のブランド名を出した広告や、ブランドの表示がない広告への対応を強めるという説明です。

このとき、広告主向けの推奨事項として、広告とランディングページに自社のブランドを明確に表示することと、ドメインを固定表示してブランドを明示することが挙げられています。

2026年8月の更新は、対象をGoogle広告の全面へ広げるものです。告知にはYouTube、Gmail、Playストア、Discover、Google検索が挙がっています。こちらも段階的な実施で、2028年までに完了する予定です。

つまり、これまで検索以外の面で影響を感じていなかったアカウントでも、今後は関係してくることになります。

気づく手段と、解除の手順

公式ヘルプによると、対象になった広告主にはアカウント内通知で知らされます。管理画面のどこにどう出るかまでは、ヘルプに具体的な記載がありません。

解除には2つの道が示されています。

  1. すべてのポリシーを遵守し、対象であれば広告主様の適格性確認を完了する。適格と判断されれば制限は解除される
  2. 「広告配信の制限に対する再審査請求フォーム」から再審査を請求する

制限がどのくらい続くのか、何日で見直されるのかは、公式ヘルプに記載がありません。期間を前提にした運用計画は立てにくいと考えたほうが安全です。

アカウント停止の3ストライクとは別の制度

Googleにはポリシー違反に対する3ストライク制があります。公式ヘルプは、1回目と2回目の違反警告でアカウントが一時停止となり、停止期間はそれぞれ3日間と7日間、3回目で強制停止になると説明しています。

公式ヘルプ上、この3ストライク制と広告配信の制限を結びつける記載は見当たりません。別系統の措置として説明されています。違反を積んでいなくても、広告配信の制限には当たりうると理解しておくのが妥当です。

まとめ

項目内容
何が起きるかアカウント単位で広告の表示回数が制限される。個々の広告は不承認にならない
判定の材料アカウントの属性・成熟度、ユーザーのアクションとレポート、広告フォーマットの利用状況、ポリシー遵守の履歴、業種、適格性確認のステータス
2026年6月の更新Google検索へ対象を拡大。段階的に実施し2028年までに完了予定
2026年8月の更新YouTube・Gmail・Playストア・Discoverを含む全面へ拡大
気づく手段アカウント内通知
解除ポリシー遵守と適格性確認の完了、または再審査請求フォーム
公式に未記載制限が続く期間、管理画面での具体的な表示、国・地域による違い

まず試すべき1アクション: 運用中のアカウントで、広告主様の適格性確認が完了しているかを確認してください。未完了であれば、拡大が進む前に済ませておくのが先手になります。あわせて、表示回数が理由なく落ちた履歴があるアカウントは、アカウント内通知をさかのぼって確認してください。

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ryottaman

ryottaman

広告代理店で17年、現在は事業会社でインハウスマーケティングを担当しています。

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