ChatGPT広告に自動入札「成果を最大化」が追加|ビュースルーCV計測と欧州31か国への拡大も発表

この記事でわかること

  • OpenAIがChatGPT広告に自動入札「成果を最大化」を追加し、入札をAIに委ねる運用が選べるようになりました。
  • ビュースルーコンバージョンを1日間のウィンドウで計測でき、クリック経由の30日と分けて確認できます。
  • 欧州31か国への拡大が予定され、セルフサーブは今夏後半から提供される見込みです。

生成AIによる要約

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OpenAIが2026年8月中旬、広告主向けにChatGPT広告の週次プロダクトアップデートを告知しました。今回は入札・配信面の制御・計測・提供地域と、広告主が触る領域が一通り更新されています。

とくに実務への影響が大きいのは次の3点です。自動入札「成果を最大化」の追加、1日間のビュースルーコンバージョン計測、そして欧州31か国への拡大です。順に整理します。

入札:自動入札「成果を最大化」が選べるように

入札戦略として「成果を最大化」(Maximize results)を選択できるようになりました。入札額を運用者が決める代わりに、ChatGPT広告側が自動で入札を設定・調整する方式です。

選択したキャンペーン目的に合わせて入札を最適化し、予算の範囲で得られる成果を最大化するとOpenAIは説明しています。Google広告の「クリック数の最大化」「コンバージョン数の最大化」に近い位置づけです。

日本のAds Managerでも、2026年8月21日時点で入札戦略の選択肢が「成果を最大化」と「手動:上限入札額」の2つになっていることを確認しました。説明文は「ご予算で最大限の成果が得られるよう、入札額を自動調整します。」です。

ChatGPT Ads Managerの入札戦略の選択画面。「成果を最大化」と「手動:上限入札額」の2つのラジオボタンが表示され、「成果を最大化」が選択されている

ChatGPT広告のコンバージョン最適化は、これまで広告グループ側で「コンバージョン最適化入札上限」を自分で設計する形が中心でした。今回の追加で、上限を握る運用と入札そのものを委ねる運用の2つが選べるようになります。

運用メモ 自動入札は、配信量とコンバージョンシグナルが揃うほど機能します。コンバージョン目的で使うなら、PixelとConversions APIでコンバージョンが安定して計測できている状態を先に整えましょう。

配信面:プラットフォームターゲティング

キャンペーンを配信するChatGPTの面を、広告主側で制御できるようになりました。キャンペーン作成時の「Eligible platforms」の複数選択プルダウンから、「iOS app」「Android app」「Web」を1つ以上選びます。

日本のAds Managerでは、2026年8月14日時点で「対象プラットフォーム」という項目名で表示されることを確認しています。今回のアップデートで、この機能が正式に案内された形です。

なお「Web」はデスクトップWebとモバイルWebの両方を含みます。モバイルだけを外したい場合でも、Webを選んでいる限りモバイルWebには配信される点に注意しましょう。

計測:1日間のビュースルーコンバージョン

Ads Managerで、1日間のビュースルーコンバージョンをキャンペーン・広告グループ・広告の各レベルで確認できるようになりました。

カウントされる条件は2つです。広告インプレッションの発生から1日以内にコンバージョンが起きていること、そして同じコンバージョンに対してクリックが計上されていないことです。クリック経由のコンバージョンと二重に数えない設計になっています。

日本のAds Managerでも、2026年8月21日時点で「ビュースルーコンバージョン(1日)」が独立した列として用意されていることを確認しました。レポート画面の「列をカスタマイズ」→「コンバージョンとイベント」から追加します。デフォルトで有効な「コンバージョン」列とは別枠なので、意図せず合算されることはありません。

同じ一覧には「クリックスルーコンバージョン(30日間)」の列もあります。クリック経由は30日、ビュースルーは1日と、アトリビューションの窓が大きく異なります。レポートに並べる際は、この差を注記しておくと誤読を防げます。

ChatGPT Ads Managerの「列をカスタマイズ」画面。コンバージョンとイベントの一覧に「ビュースルーコンバージョン(1日)」と「クリックスルーコンバージョン(30日間)」が独立した列として並んでいる

運用メモ ビュースルーコンバージョンは、クリック経由のコンバージョンとは意味が異なります。両者を単純に合算してCPAを計算すると、実態より良い数値に見えてしまいます。まずはクリック経由の指標で判断し、ビュースルーは配信面の貢献を測る補助指標として分けて見るのが安全です。

計測:WorkMagicとの連携が追加

ChatGPT広告をWorkMagicに接続できるようになりました。他チャネルと並べてパフォーマンスを確認でき、Conversions API経由でコンバージョンシグナルをOpenAIへ返送できます。

外部計測ツールとの連携は、2026年8月上旬のTriple Whale・Hightouchに続く動きです。国内ではアドエビスが2026年7月に計測対応を発表しており、ChatGPT広告を他チャネルと同じ画面で見る環境が少しずつ整ってきています。

提供地域:ブラジル・メキシコで配信開始

2026年8月上旬に予告されていたブラジルとメキシコで、ChatGPT広告の配信が始まりました。両国でAds Managerのセルフサーブが使えるかどうかは、OpenAI公式ヘルプに明記がなく未確認です。

提供地域:欧州31か国へ拡大予定

2026年8月19日、OpenAIは欧州31か国への拡大を発表しました。ドイツ・フランス・イタリアなどが対象で、発表の翌週からの配信開始が予定されています。米国での提供開始から約半年で、これまでで最大規模の拡大になります。

海外メディアの報道によれば、当初の出稿経路はOpenAIのAds Solutionsチーム、代理店パートナー、技術パートナー経由です。Ads Managerによるセルフサーブは、今夏後半の提供予定とされています。

なお、広告が表示されるのはFree層とGo層のユーザーのみという方針は欧州でも変わりません。

実務でのアクションポイント

  • 自動入札は計測を整えてから試す: 「成果を最大化」をコンバージョン目的で使うなら、PixelとConversions APIの実装が前提です。計測が不安定なまま切り替えると、学習が進まないまま配信量だけが動きます
  • ビュースルーの扱いを先に決める: 列としては分かれているので、レポートに載せるかどうかと、載せる場合の見せ方を社内やクライアントと先に握っておきましょう。クリック経由は30日、ビュースルーは1日と窓が違う点も添えておくと親切です
  • プラットフォーム別の検証を設計する: デバイスレポートは現時点でモバイルとデスクトップの2区分のため、プラットフォームごとに成果を切り分けるならキャンペーンを分ける構成が現実的です
  • 欧州展開は商圏の重なりを確認する: 欧州に事業を持つ広告主は、対象国と自社の商圏が重なるかを先に確認しておくと、セルフサーブ提供時にすぐ動けます

日本のAds Managerでこれらの機能がいつ反映されるかは、告知内では明示されていません。管理画面で順次確認することをおすすめします。

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ryottaman

ryottaman

広告代理店で17年、現在は事業会社でインハウスマーケティングを担当しています。

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