Amazonスポンサーディスプレイ広告の詳細ガイド|リーチを広げるディスプレイ施策
スポンサーディスプレイ広告とは
スポンサーディスプレイ広告は、Amazon内外にディスプレイ広告を配信できるセルフサービス型の広告メニューです。スポンサープロダクト広告やスポンサーブランド広告が主に検索連動型であるのに対し、スポンサーディスプレイ広告は「閲覧行動」や「購買行動」に基づくターゲティングが特徴です。
商品詳細ページ、検索結果ページ、カスタマーレビューの横、さらにはTwitchなどのAmazon外のサイトにも広告を配信できます。リマーケティングやクロスセルの施策として効果的です。
ブランド登録済みの出品者と取引会社が利用可能です。
ターゲティングの種類
スポンサーディスプレイ広告には2つのターゲティング方式があります。
商品ターゲティング
指定した商品の詳細ページやカテゴリを閲覧しているユーザーに広告を表示します。
競合対策: 競合商品のページに自社商品の広告を表示し、比較検討段階のユーザーに選択肢を提示する クロスセル: 補完関係にある商品(例:カメラ本体のページにレンズの広告)を表示して追加購入を促す カテゴリ拡大: 関連カテゴリ全体をターゲットにして、新しい顧客層にリーチする
課金方式はCPC(クリック課金)のみです。
オーディエンスターゲティング
ユーザーの過去の閲覧・購買行動に基づいてセグメントを作成し、広告を配信します。
閲覧リマーケティング: 自社商品を見たが購入しなかったユーザーに再アプローチ。回遊期間(ルックバック期間)は7日、14日、30日、60日、90日から選択可能
購入リマーケティング: 自社商品を購入したユーザーにリピート購入やクロスセルを促す
類似商品: 自社と類似する商品を閲覧・購入したユーザーをターゲットにする
興味関心: Amazonが定義する興味関心カテゴリ(「健康・フィットネス」「テクノロジー愛好家」など)でターゲティング
オーディエンスターゲティングではAmazon外のサイトにも配信されます。課金方式はCPCまたはvCPM(視認可能なインプレッション1,000回あたりの費用)を選択できます。
課金方式の使い分け
| 課金方式 | 特徴 | 向いているケース |
|---|---|---|
| CPC | クリックされた場合のみ課金 | 直接的なCVやページ訪問を重視する場合 |
| vCPM | 視認可能なインプレッションで課金 | ブランド認知の拡大を重視する場合 |
vCPMを選択すると、より多くのユーザーにリーチできますが、クリックの保証はありません。認知目的のキャンペーンやリマーケティングの初期接触に向いています。
CVを重視する場合はCPCを選び、ACoS(広告費売上高比率)で効率を管理するのが一般的です。
Amazon外への配信
オーディエンスターゲティングを選択すると、Amazon外のウェブサイトやアプリにも広告が配信されます。配信面にはTwitch、IMDb、Amazon傘下のプロパティに加え、サードパーティのウェブサイトやアプリも含まれます。
Amazon外に配信する場合のポイントは以下のとおりです。
- クリック先はAmazonの商品詳細ページになるため、Amazonで購入可能な状態が前提
- インプレッション数は大幅に増えるが、CVRはAmazon内より低くなる傾向
- vCPM課金で配信し、リーチの最大化を目的にするのが現実的
Amazon DSP(デマンドサイドプラットフォーム)ほどの詳細なターゲティングはできませんが、セルフサービスで手軽にAmazon外へ広告を出せる点が強みです。
3つのスポンサー広告の使い分け
Amazonの3つのスポンサー広告は、それぞれ異なる役割を持っています。併用することでファネル全体をカバーできます。
| 広告タイプ | 主な役割 | ターゲティング | 配信面 |
|---|---|---|---|
| スポンサープロダクト | 個別商品の売上 | キーワード、商品 | Amazon内検索結果・商品ページ |
| スポンサーブランド | ブランド認知 | キーワード | Amazon内検索結果上部 |
| スポンサーディスプレイ | リーチ拡大・リマーケティング | 商品、オーディエンス | Amazon内外 |
併用パターンの例
パターン1:フルファネル
- スポンサーブランド広告でカテゴリキーワードに対してブランド露出
- スポンサープロダクト広告で具体的な購入意向のあるキーワードをカバー
- スポンサーディスプレイ広告で商品ページを見たが購入しなかったユーザーにリマーケティング
パターン2:競合対策
- スポンサープロダクト広告の商品ターゲティングで競合商品の検索結果に表示
- スポンサーディスプレイ広告の商品ターゲティングで競合の商品詳細ページにも表示
- スポンサーブランド広告でカテゴリキーワードの上部を確保
運用のポイント
まずは商品ターゲティングから始める: オーディエンスターゲティングよりも効果の予測がしやすく、CPAの管理がしやすいためです。
リマーケティングの回遊期間は商材に合わせる: 日用品であれば7〜14日、高単価商品であれば30〜60日が目安です。長すぎるとコンバージョンの質が下がります。
クリエイティブを活用する: スポンサーディスプレイ広告ではカスタム画像やカスタム見出しを設定できます。自動生成のクリエイティブよりも、商品の利用シーンを伝えるカスタム画像のほうがCTRが高くなる傾向があります。
配信面レポートを確認する: Amazon内とAmazon外でパフォーマンスが大きく異なることがあります。配信面別にACoSを確認し、効率が悪い配信面は除外を検討しましょう。
スポンサープロダクト広告を土台にする: スポンサーディスプレイ広告単体ではなく、スポンサープロダクト広告で安定した売上の基盤を作った上で、リーチ拡大やリマーケティングの手段としてスポンサーディスプレイ広告を追加するのが効果的な順序です。
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