Google広告 2026年6月のアップデートまとめ
2026年6月のアップデート全体像
2026年6月のGoogle広告アップデートは、P-MAXの透明性向上を中心に進みました。検索広告の除外設定拡張、自動生成アセットの制御強化など、実務上の改善が揃っています。
以下のタイムラインで、各アップデートの概要と対応の優先度を確認しましょう。
P-MAXのアセットグループレポートが刷新
2026年6月上旬、P-MAXキャンペーンのアセットグループレポートが大幅にアップデートされました。
アセット単位のパフォーマンスデータを、詳細に確認できるようになりました。テキスト・画像・動画それぞれのインプレッション数やコンバージョンへの貢献度が個別に表示されます。
従来との違い
従来のP-MAXレポートでは、各アセットに対して「低」「良好」「最良」の3段階評価が表示されるだけでした。どのアセットがどの程度のインプレッションを獲得し、コンバージョンに貢献しているかは不透明な状態でした。
今回の刷新により、以下の指標がアセット単位で確認できます。
- インプレッション数: アセットごとの表示回数
- コンバージョン貢献度: コンバージョンへの寄与を数値で表示
- アセットタイプ別の内訳: テキスト、画像、動画を横断的に比較可能
運用者への影響と対応
アセットの差し替え判断がデータに基づいてできるようになります。これまでは定性評価に頼らざるを得なかったため、どのアセットを優先的に改善すべきか判断しにくい状況でした。
対応として、レポート画面で新しい列を追加し、パフォーマンスの低いアセットを特定しましょう。とくに画像アセットは、CTRとコンバージョン貢献度の両面で評価することをおすすめします。インプレッションが多いにもかかわらずコンバージョン貢献度が低いアセットは、差し替えの優先候補です。
検索広告のブランド除外設定が拡張
ブランド除外リストの設定がより柔軟になりました。従来はキャンペーン単位でしか設定できなかったブランド除外が、広告グループ単位でも設定可能になっています。
実務での活用シーン
この変更が活きるのは、ブランドキーワードと一般キーワードを同一キャンペーン内で運用しているケースです。
たとえば、指名検索と一般検索を同一キャンペーンで運用しているケースを考えます。一般検索の広告グループにのみブランド除外を適用することで、キャンペーンを分割する必要がなくなります。アカウント構造のシンプル化にも貢献します。
また、P-MAXとの棲み分けを考慮する際にも有効です。検索広告側で自社ブランドの除外をグループ単位で細かく制御すれば、P-MAXとの重複配信を効率的に管理できます。
自動生成アセットの制御オプション追加
自動生成されるテキストアセットについて、より細かい制御が可能になりました。
- サイトリンクの自動生成: オン/オフの切り替え設定が追加されました。意図しないサイトリンクが表示されていた場合に対応できます
- プレビュー機能の改善: 自動生成されたアセットが実際にどのように表示されるか、配信前にプレビューで確認可能になりました
- 独立したパフォーマンスレポート: 自動生成アセットの成果が、手動設定アセットとは別の列で表示されるようになりました
実務上の注意点
自動生成サイトリンクは、意図しないページへの誘導が発生するケースが報告されていました。たとえば、採用ページや古いキャンペーンページが自動的にサイトリンクとして表示されることがあります。今回の制御オプションで、こうした問題への対応がしやすくなりました。
まずは管理画面で現在の自動生成アセットの内容を確認し、ブランドや訴求にそぐわないものが含まれていないかチェックしましょう。
今すぐ対応したいアクションリスト
今月のアップデートを受けて、運用者が取るべきアクションを優先度順に整理します。
- P-MAXレポートの列設定を更新する: 新しいアセット単位の指標列を追加し、週次レポートに反映する
- パフォーマンスの低いアセットを特定する: とくにインプレッション数は多いがコンバージョン貢献度が低いアセットをリストアップする
- ブランド除外設定を見直す: 広告グループ単位の除外が有効なキャンペーンがないか確認する
- 自動生成サイトリンクの内容を確認する: 意図しないページへの誘導がないかチェックし、必要に応じてオフに切り替える
- レポートテンプレートを更新する: クライアントや社内向けレポートに、新指標を反映させる
まとめ
6月のアップデートはP-MAXの透明性向上が中心です。レポートの確認頻度を上げて、新しいデータを活用した改善サイクルを回していきましょう。とくにアセット単位のパフォーマンスデータは、クリエイティブ改善の精度を大きく引き上げる可能性があります。
今月は「自動化の中で運用者が介入すべきポイント」が増えた月です。ブランド除外の広告グループ単位対応、自動生成アセットの制御強化を自社のアカウントに反映させ、運用の質を高めていきましょう。
運用型広告のコンサルタント。Google広告・Meta広告・Yahoo!広告を中心に10年以上の実務経験。